2020年1月24日現在、東京2020オリンピックの開幕まで残り半年となりました。今、スポーツファンの熱い視線が注がれているのは、男子高飛び込み界に突如現れた13歳の超新星、玉井陸斗選手です。昨年4月に史上最年少の12歳で日本室内選手権を制し、衝撃のデビューを飾ってから約1年。いまや彼は、五輪の男子飛び込み競技における日本最年少出場記録となる13歳10カ月での夢舞台へ向けて、まさに大詰めを迎えています。
玉井選手の凄さは、147センチという成長期らしい小柄な体格からは想像もつかないような、圧倒的な技術と精神力にあります。「高難度の109C」、つまり前方に抱え型の姿勢で宙返りを4回転半も行うという、世界トップレベルの難易度を誇る技をシニア初戦から涼しい顔で成功させる姿には、驚かされるばかりです。SNS上でも「この年齢でこの度胸は末恐ろしい」「世界を驚かせる存在になるはず」といった期待の声が日増しに高まっています。
大先輩も認めるストイックな天才
「日本最年少でのメダル獲得はあり得るか」という問いに対して、玉井選手は浮ついた様子を一切見せません。「あくまで自分の実力でメダルを争いたい」と語る冷静な姿勢は、すでに一流アスリートの風格を漂わせています。彼を高く評価しているのは、今回で自身6度目の五輪出場が内定している同門の大先輩、39歳の寺内健選手です。「練習への向き合い方が小学生の頃から周囲とは違っていた。中国の強豪を倒せるだけの実力を備えている」と、その才能に最大級の信頼を寄せています。
この並外れた実力を支えているのは、競技を始めた小学1年生の頃から変わらない徹底したストイックさです。ケガのリスクを少しでも避けるため、学校の体育の授業で球技に参加することを控えたり、日常生活で自転車に乗ることさえ自粛したりと、競技ファーストの生活を送っています。高飛び込みを始めてまだ3年足らずとは思えない技術の伸びは、こうした日常の節制と、持ち前のスピード感、そして並外れた回転力が融合した結果でしょう。
今後のスケジュールとしては、2月の国際大会派遣選手選考会を経て、4月には東京で開催されるワールドカップに挑みます。ここで五輪への代表切符をつかみ取ることが当面の最大の目標です。「全種目を完璧に決めることができれば、メダル争いも夢ではない」と語る彼には、並々ならぬ自信がみなぎっています。まずは4月の舞台で、世界の強豪たちをあっと驚かせるような、鮮烈な演技を見せてくれることを確信しています。
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