現代のビジネスシーンでは、かつてのようなトップダウン型の指示系統だけでは、目まぐるしく変化する市場スピードに対応しきれなくなっています。こうした状況を打破すべく、日経ビジネススクールは、役職や権限の有無に左右されない新しい形の指導力を磨く「権限によらないリーダーシップ講座」を2019年8月に開講する運びとなりました。
この講座が注目を集めている最大の理由は、リーダーシップを「天性の才能」ではなく、誰もが習得可能な「実践的なスキル」として再定義している点にあります。迅速な意思決定が生存戦略となる現代において、現場の一人ひとりが主導権を持って動く能力は、まさに最強の武器となるに違いありません。組織の壁を越えて周囲を巻き込む力は、今後あらゆるビジネスパーソンに必須の素養となるでしょう。
スキルとしてのリーダーシップが事業開発と組織改革を加速させる
ここで言及されている「権限によらないリーダーシップ」とは、専門用語で「シェアド・リーダーシップ」に近い概念を指します。これは特定のリーダー一人がチームを引っ張るのではなく、状況に応じてメンバー全員がリーダーの役割を分担し、互いに影響を与え合う状態のことです。この手法を導入することで、上司の決裁を待たずに現場が自律的に動き出すため、事業開発のスピードが格段に向上すると期待されています。
SNS上でもこの講座に対する関心は非常に高く、「若手であってもプロジェクトを動かせる自信がつきそう」といった前向きな意見や、「役職名に頼らず人を動かせる人こそ本物だ」という本質を突いた投稿が散見されます。単なる精神論ではなく、具体的なコミュニケーション技術や心理的アプローチを学べる点が、論理的なスキルアップを望む層から熱烈な支持を集めている背景にあるようです。
筆者の視点から申し上げますと、この講座が2019年08月に開催される意義は極めて大きいと感じています。これからの不確実な時代には、肩書きという「鎧」を脱ぎ捨て、個人の人間性や専門性で信頼を勝ち取る力が不可欠です。権限に頼らないからこそ生まれる真のフォロワーシップこそが、硬直化した日本企業の組織改革を根底から支える、最も強力なエンジンになるのではないでしょうか。
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