音楽史にその名を刻む「ブルースの王様」ことB.B.キングさんが、2015年5月14日に89歳でこの世を去ってから数年が経過しました。彼がステージで片時も離さなかった伝説のパートナー、愛機「ルシール」が、ついにオークションへと出品されることが決定したのです。このニュースは、世界中の音楽ファンやコレクターの間で大きな驚きと興奮をもって迎えられています。
競売を主催するジュリアンズ・オークションズは、2019年7月23日にこの刺激的な計画を公表しました。注目の競売日は2019年9月21日に設定されており、ロサンゼルスの会場で歴史的な瞬間が刻まれる予定です。出品されるのは、彼の代名詞とも言えるギブソン製のエレキギターだけではありません。彼が袖を通したきらびやかな衣装なども含まれており、まさに米音楽界の至宝が一堂に会する貴重な機会となるでしょう。
SNS上では、この発表を受けて「伝説の音がついに競りに出されるのか」「ルシールは博物館に並ぶべき至宝だ」といった熱いメッセージが数多く投稿されています。単なる楽器の売買にとどまらず、彼の魂が宿った遺品に再び光が当たることを喜ぶ声が目立っています。多くの人々が、2019年9月21日の競売結果を固唾をのんで見守っているのは間違いありません。
愛機「ルシール」に秘められた伝説とオークションの意義
ここで改めて、B.B.キングさんがギターを「ルシール」と名付けた由来について触れておきましょう。1949年の冬、彼が演奏していた会場で火災が発生した際、置き忘れたギターを救うために彼は命がけで燃え盛る建物に飛び込みました。火事の原因が「ルシール」という女性を巡る争いだったと知った彼は、二度と愚かな争いや無茶をしないという戒めを込めて、自分の楽器にその名を授けたのです。
今回のオークションでは、こうした物語を背負った「ルシール」という特別なモデルが、音楽の歴史を物語る生きた証人として出品されます。専門的な視点で見れば、これは単なる中古楽器の流通ではなく、ブルースという文化そのものが次世代へと受け継がれるプロセスと言えるでしょう。これほどまでに象徴的なアイテムが市場に現れることは、まさに一生に一度あるかないかの出来事だと私は確信しています。
個人的な見解を述べさせていただければ、キング氏の遺品がこうして公の場に登場することは、彼の功績を再確認するために非常に有意義なことだと感じます。大切に保管し続けることも素晴らしいですが、競売を通じて新たなオーナーの手に渡ることで、彼の音楽や精神が再び世界中で語り継がれるきっかけになるからです。2019年9月のオークションが、音楽界にとって輝かしい祝祭の日となることを願って止みません。
コメント