医療の未来を支えるCRO(医薬品開発受託機関)業界の先駆者であるEPSホールディングスが、2019年の年末にかけて大きな転換点を迎えようとしています。2019年9月30日付で、これまで上席執行役員として辣腕を振るってきた玉井康治氏が顧問に就任しました。さらに2019年12月20日には、グループの根幹を揺り動かすような大規模な役員人事が予定されており、投資家や業界関係者の間でも熱い視線が注がれています。
今回の発表で特に目を引くのは、代表取締役を務めていた田代伸郎氏と田中尚氏が、共に取締役へと役職を変更する点でしょう。企業のトップがその立場を退き、新たな体制を支える側に回るという決断は、組織の若返りやガバナンスの強化を強く意識しているものと推察されます。SNS上では「EPSの経営体制が大きく変わることで、今後の事業スピードが加速するのではないか」といった期待を込めた投稿が散見されます。
社外の知見を取り入れる革新的なボードメンバーの選任
2019年12月20日に就任する取締役には、多彩な顔ぶれが並んでいます。監査役から取締役に転じる船橋晴雄氏をはじめ、田口淳一氏や石見陽氏といった新たな力が経営に加わります。石見氏は現役の医師でありながら医療IT企業のトップも務める人物として知られており、この登用からは、単なる治験支援に留まらない、デジタルと医療を融合させた次世代のヘルスケア戦略を打ち出そうとする同社の強い意志が感じられるでしょう。
監査役の顔ぶれも一新され、前述の玉井康治氏が顧問を経て監査役へ就任するほか、栃木敏明氏や樋口義行氏が名を連ねます。監査役とは、取締役の業務執行が適正に行われているかを厳格にチェックする非常に重要な役割です。経験豊富なメンバーを監視の要に配置することで、透明性の高い経営を維持しようとする同社の姿勢は、市場からの信頼をさらに強固なものにするに違いありません。
創業以来、日本の創薬・治験ビジネスを牽引してきた同社が、なぜ今これほどまでに経営陣を入れ替えるのでしょうか。私は、急速に変化するグローバルな臨床開発環境への対応が急務であると考えています。単なる「代行」から「共創」のパートナーへと進化するためには、過去の成功体験に固執せず、多様な専門性を取り入れることが不可欠です。今回の人事がその起爆剤となることを、多くの関係者が確信しているはずです。
コメント