健康志向やオーガニックブームが加速する2020年1月8日現在、SNS上でも「良質な油で内側から綺麗になりたい」「こだわりのコスメを探している」といった消費者の反響が日々飛び交っています。そんな現代の切実なニーズを裏方として支え続けているのが、茨城県北茨城市に拠点を構える気鋭のメーカーである横関油脂工業です。
同社は食用から工業用に至るまで、多種多様な動植物油脂やワックスを取り扱うことで広く知られています。原料の独自調達から製品の高度な加工、そして販売までを自社で一貫して担う姿勢はまさに職人技と言えるでしょう。「油の個性を生かす、貴社の専用工場」という力強い看板に、決して偽りは存在しません。
小ロットにも柔軟対応!独自の強みと徹底した品質管理
同業の大手企業においては、特定の油しか扱わなかったり、一定以上の大量注文でなければ受託製造を引き受けなかったりする制約を設けるケースが珍しいことではないのです。しかし同社は、そうした業界の常識とも言える垣根を見事に撤廃しました。顧客の細やかな要望を汲み取り、小ロットからでも柔軟に製造を請け負う対応力が最大の武器となっています。
品質向上に対する妥協も一切見られず、国際的な衛生管理の基準であるHACCP(ハサップ)の認証のいち早い取得を果たしました。これは食品製造の全工程で危害要因を細かく分析し、安全性を高めることを目的とした手法を指します。さらに、製品やサービスの品質保証を目的とした国際規格ISO9001も導入しており、その信頼感は抜群だと言えるはずです。
世界へ広がる需要と持続可能なESG経営の推進
かつては単なる調味料的な感覚で扱われてきた食用油ですが、近年の健康志向の高まりを受け、国内を中心とする需要はうなぎ登りで注目を集めています。また海外に目を向ければ、欧米を中心に化粧品向けの需要が急増しており、中国や韓国をはじめとするアジア諸国とのグローバルな取引も非常に活発化している状況と言えるでしょう。
このような強烈な追い風を受け、2015年には新たな南中郷工場を北茨城市内に立ち上げて、生産能力を従来の2倍へと大幅に引き上げました。本社工場と合わせた年間生産量は1万5000トン規模に達し、2019年3月期の売上高は約42億円を記録するほどの好調ぶりを示しています。順調な企業成長の裏には、時代を見据えた的確な投資戦略があるのだと考えます。
私が同社の取り組みの中で特に素晴らしいと感じるのは、地球環境への配慮を経営の柱に据えている点です。気候変動による天然原料の高騰や調達量の激減といった危機感から、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の3要素を重視するESG経営を強く推し進めてまいりました。例えば2013年には、本社工場の主要燃料を石油から液化天然ガス(LNG)への切り替えを実行に移しています。
この果断な決断により、二酸化炭素の目覚ましい排出削減と省エネルギー化を見事に実現させました。さらにメキシコやベトナムなどの海外調達先においては、環境保全活動にとどまらず、現地の幼稚園へ向けた遊具やトイレの寄贈といった支援も精力的に行っています。企業の社会的責任を意味するCSR活動の模範的な実例として、広く世間から高く評価されるべきでしょう。
社員の笑顔が創る持続可能な未来へのステップ
こうした外部への貢献だけでなく、社内で働く従業員への温かな配慮も決して忘れてはおりません。人間ドックの受診促進やメンタルヘルスケアの管理など、従業員の心身の健康を経営的な視点で支える「健康経営」に全社を挙げて注力しています。足元のデータを見ても有給休暇の消化率が着実に上昇しており、働きやすい環境づくりが明確な数字となって表れてきました。
このような真摯な社内制度の構築が実を結び、2019年には経済産業省から「健康経営優良法人」の認定を見事に受けるに至りました。顧客の細やかなニーズ、地球環境への配慮、そして現場を支える社員。企業経営に不可欠な存在のすべてを大切にしながら、事業の持続可能性を追求し続ける姿勢は本当に魅力的です。「選ばれる会社」として、今後さらなる飛躍を遂げていくに違いありません。
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