「飲むだけで理想のボディになれる」という魅力的なフレーズは、いつの時代もダイエッターの心を強く揺さぶるものです。しかし、そんな期待を裏切るような深刻な事態が現在進行形で起きています。消費者庁は2019年09月09日、特定のサプリメントを摂取した消費者から健康被害の訴えが相次いでいるとして、強い警戒を呼び掛けました。
ターゲットとなっているのは「ケトジェンヌ」という名称で販売されている健康食品です。驚くべきことに、消費者庁が消費者安全法という法律に基づき、具体的な商品名と会社名を公表して注意を促すのは今回が初めてのケースとなります。これは、事態がそれほどまでに深刻であり、これ以上の被害拡大を食い止めたいという行政の強い意志の表れと言えるでしょう。
寄せられている被害の内容として特に目立つのが、激しい下痢や腹痛などの消化器系の不具合です。SNS上でも「憧れのモデルが勧めていたから買ったのに、お腹を壊して外に出られない」「痩せるどころか体調が最悪になった」といった悲痛な声が拡散されています。広告の華やかさと、実際に起きている身体的なダメージとのギャップに、多くのユーザーが困惑している状況です。
そもそも、この商品がテーマに掲げている「ケトジェニック」とは、本来、炭水化物の摂取を極端に抑え、脂肪をエネルギー源にする「ケトン体質」へと身体を導く食事療法を指します。非常に専門的な知識と管理が必要なメソッドなのですが、サプリを飲むだけでその状態を再現できるかのような宣伝文句には、以前から専門家の間でも疑問の声が上がっていました。
私自身の見解としても、楽をして結果を得たいという人間の心理を突いた悪質なビジネスだと感じざるを得ません。健康を維持するための補助であるはずのサプリメントが、逆に健康を損なう原因になるなど本末転倒です。消費者はインフルエンサーの言葉を鵜呑みにせず、成分や根拠を冷静に見極めるリテラシーを持つことが、今のネット社会では不可欠となっています。
現在、消費者庁は同様の症状が出た場合には直ちに摂取を中止し、医療機関や保健所、消費生活センターへ相談するよう強く勧告しています。ダイエットは一日にして成らず、という言葉通り、安易な近道には必ずリスクが潜んでいることを私たちは忘れてはなりません。自分の大切な身体を守るために、2019年09月09日のこの警告を重く受け止めるべきでしょう。
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