ホテルや高級レストランのバンケットホールにおいて、今まさに熱い視線を集めている調理器具をご存じでしょうか。大阪府守口市に拠点を置く山岡金属工業が、2019年07月10日までに発表した「ワゴン デ クック 鉄板焼タイプ」は、移動式でありながら本格的な鉄板焼きカウンターに引けを取らないスペックを誇る逸品です。会場内を自由自在に移動できる機動力と、その場で調理してゲストに振る舞う「作りたて」の贅沢さを両立させたことで、多くの施設から注目を浴びています。
近年、特にインバウンド需要の増加に伴い、単に食事を摂るだけでなく、シェフの鮮やかな手さばきを目の前で楽しむ「ライブ感」への期待がかつてないほど高まっているようです。SNS上でも「目の前で焼いてもらえるとテンションが上がる」「パフォーマンスも味のうち」といった声が多く聞かれ、視覚的な演出はもてなしの重要な要素と言えるでしょう。こうした時代の要請に応えるべく開発されたのが、高い集塵・脱臭機能を備えたこの無煙調理ワゴンなのです。
鉄板焼きといえば、どうしても気になるのが調理中に発生する油煙や強い匂いですが、本製品はその問題を鮮やかに解決しています。高性能な「グリスフィルター」と呼ばれる、油分を効率的に除去する網状の装置に加え、微細な粒子を電気の力で吸着する「電気集塵機」を搭載しました。これにより、煙を周囲に拡散させることなくクリーンな空気を維持できる仕組みです。会場の洗練された雰囲気を壊さずに、香ばしい焼き上がりだけを提供できるのは大きな魅力ではないでしょうか。
さらに注目すべきは、今回新たに採用された「触媒型脱臭フィルター」の存在でしょう。触媒とは、自らは変化せずに化学反応を促進させる物質のことで、これによって調理特有の匂いを長期間にわたって強力に抑制することが可能になりました。また、メンテナンス性も考慮されており、スライド式のガラスフードを導入したことで、日々のフィルター洗浄が驚くほどスムーズになっています。忙しい現場のスタッフにとって、この手軽さは何よりの朗報と言えますね。
プロのこだわりに応えるガス式ラインアップと多彩な展開
本製品のラインアップには、一般的な電気式だけでなく、この分野では珍しい「ガス式」が用意されている点も見逃せません。直火による火力調整にこだわりを持つ熟練の調理師の方々からも、この仕様は絶大な支持を得ています。鉄板の幅も標準的な70センチメートルから、よりダイナミックな調理が可能な90センチメートルまで選択可能です。価格帯は税別266万円から399万9000円と、まさにプロ仕様の投資に見合う価値を秘めた一台と言えるでしょう。
山岡金属工業の営業部、岡本勝也さんによれば、鉄板焼き以外にもIHコンロタイプや電気フライヤータイプなど、用途に合わせたカスタマイズの相談にも柔軟に対応しているとのことです。私個人の意見としては、こうした「移動できる厨房」の進化は、単なる効率化を超えて、日本の食文化をよりエンターテインメント性の高いものへと昇華させる力があると感じます。今後、日本のホスピタリティが世界を驚かせる現場には、常にこのワゴンが寄り添っているのかもしれません。
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