【群馬・上牧温泉】山下清の壁画と埴輪に癒やされる!利根川の絶景アクティビティと名湯を巡る至福の旅

「ウォーター・シャングリラ(水源郷)」という響きにふさわしく、首都圏の喉を潤す利根川の源流が流れる群馬県みなかみ町。2019年09月21日現在、この地は日本有数のアウトドアの聖地として、そして唯一無二の個性を放つ温泉地として熱い視線を浴びています。今回は、芸術と歴史が交差する不思議な湯船と、心拍数が跳ね上がる水辺のアドベンチャーを体験してきました。

まず訪れたのは、上牧温泉に佇む「辰巳館」です。こちらの名物は何といっても、1961年09月24日に完成した伝説的な「はにわ風呂」でしょう。浴室の壁一面に広がるのは、縦約3メートル、横約8メートルにも及ぶ巨大なタイル壁画です。これは「裸の大将」として愛された天才画家、山下清さんのちぎり絵を元に、職人たちが色ガラスを一枚一枚手作業で割り、2ヶ月もの歳月をかけて作り上げた傑作です。

さらに驚くべきは、湯船の中央に鎮座する柔和な表情の「埴輪(はにわ)」です。かつて古墳大国として栄えた群馬の歴史を愛する先代社長が、出土品をモデルに特注したものだといいます。SNSでも「このシュールさと温かみのギャップがたまらない」と話題のこの空間は、完成から50年近く経った今も一度の補修すら必要としていないほど、職人の情熱が細部にまで宿っています。

温泉そのものの質も極上です。上牧の湯は非火山性で、グリーンタフ(緑色凝灰岩)と呼ばれる古い地層に染み込んだ雪解け水が、17年もの歳月をかけて地熱で温められ、ミネラルをたっぷりと含んで湧き出します。硫酸塩泉特有の肌触りは驚くほど柔らかく、日頃の疲れが溶け出していくような感覚に陥るでしょう。歴史と芸術に抱かれながら、地球の鼓動を感じる時間はまさに贅沢の極みです。

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未知なる刺激!一人乗りボート「パックラフト」で利根川を攻略

静かな湯浴みの翌日は、一転してスリル満点の川遊びに挑戦しました。今回体験したのは、アラスカ生まれの新しいアクティビティ「パックラフト」です。これは軽量な一人乗りのゴムボートで川を下るスポーツで、ラフティングよりも水面が近く、自分自身のパドル操作がダイレクトに挙動へ繋がるため、圧倒的な没入感とスリルを味わえるのが特徴です。

お世話になったのは、ニュージーランド出身のマイク・ハリスさんが運営する老舗「キャニオンズ」です。一歩足を踏み入れれば、そこはまるで海外のリゾート地のような国際色豊かな空間が広がっています。ガイドの指示に従い、白波が立つ激流へと突っ込んでいく瞬間は、日常では決して味わえない生命の躍動を感じさせてくれるでしょう。水面ギリギリの視点から眺める紅葉峡の美しさは、格別なものがあります。

油断してボートが転覆し、激流に放り出されるハプニングもありましたが、ライフジャケットの浮力に身を任せて流される時間さえも、野生の勘を取り戻す最高のスパイスとなります。マイクさんが語る通り、アクセス抜群の国立公園と豊かな水質、そして美しい岩場が揃ったみなかみは、四季を通じて日本一のフィールドだと言っても過言ではありません。五感をフルに使って遊んだ後は、近隣の宝川温泉や湯檜曽温泉で立ち寄り湯を楽しむのもおすすめのルートです。

私自身の見解としても、単なる「癒やし」に留まらず、山下清の芸術や古代の埴輪、そして最新のアクティビティが共存する上牧温泉の多様性には驚かされるばかりです。伝統を守りつつも新しい風を取り入れるみなかみの姿勢こそが、多くの旅人を惹きつける源泉なのでしょう。都心から車でわずか数時間、心身をリセットしたい週末にこれ以上の場所はないはずです。

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