リーチ・マイケルを支えた「聖地」の絆!ラグビーW杯の熱狂を未来へ繋ぐレガシーの守り人たち

2019年10月05日、日本中がラグビーワールドカップの熱狂に包まれています。快進撃を続ける日本代表の主将、リーチ・マイケル選手には、その成長を静かに見守り続けてきた「兄貴分」が存在することをご存知でしょうか。長野県の上田市、ラガーマンの聖地として名高い菅平高原で「菅平高原温泉ホテル」を営む桑田雅之さんは、10代の頃から彼を知る大切な理解者なのです。

かつてリーチ選手が所属していた東海大学ラグビー部にとって、桑田さんの旅館は夏合宿の定宿でした。初めて出会った当時の印象を、桑田さんは「筋骨隆々の留学生というイメージとは程遠く、線が細くて活躍は難しいのではないか」と振り返ります。しかし、その予想を裏切る努力で彼は日本代表へと登り詰め、2013年には日本に帰化、前回大会では歴史的な南アフリカ撃破の立役者となりました。

順風満帆に見えた彼も、2016年には大きな壁に直面しました。新体制となった日本代表において、モチベーションの低下を理由にメンバーから外れた時期があったのです。そんな苦しい時、彼はふらりと桑田さんの元を訪れました。桑田さんは、今大会で全力を出し切った彼がまたふらりと顔を見せてくれる日を、心から待ち望んでいるのでしょう。

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世界を呼び込む情熱と「レガシー」への想い

桑田さんは自らもニュージーランドのクラブチームでプレーした経験を持ち、その際に培った語学力と人脈を地域の活性化に捧げています。2017年04月末にはイタリアへと飛び、ラグビー連盟の会長に事前キャンプの誘致を直訴しました。その情熱が実を結び、2019年09月14日には無事に事前合宿が終了し、駅では多くの市民が温かく選手たちを見送る光景が見られました。

「レガシー」とは、大規模な国際大会が開催地に残す有形無形の「遺産」を指す専門用語です。桑田さんは単なる経済効果ではなく、大会が終わった後も地域に根付く文化や誇りを重視しています。SNS上でも「菅平の地道な活動が日本ラグビーを支えている」といった感動の声が広がっており、単なる一過性のブームに終わらせない決意が多くの共感を呼んでいます。

同様の志を持つのが、静岡聖光学院高校の校長を務める星野明宏さんです。彼は桑田さんの高校時代の同期であり、電通から教育界へ転身した異色の経歴を持ちます。星野さんはW杯開催地である袋井市にて、女性や子供に特化したスポーツクラブを2019年に入ってから立ち上げました。教育やビジネスの現場にラグビーの精神を還元しようと、草の根の活動に尽力されています。

今大会のロシア戦でハットトリックを決めた松島幸太朗選手も、彼らの後輩にあたります。若き才能がグラウンドで躍動する姿は、大会を支える「裏方」たちの大きな原動力となっているに違いありません。大会の幕が閉じた瞬間に、新しい何かが始まる。そんな未来を見据えて走り続ける彼らの姿こそが、日本ラグビーの真の強さを支えているのだと感じます。

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