定年後はキャンパスへ!「シニア専用大学」で手に入れる一生モノの知的好奇心と仲間たち

長年勤め上げた仕事をリタイアした後や、子育てが一段落した後の人生をどう彩るか。今、多くのシニア世代が熱い視線を送っているのが「大学」という選択肢です。単なる趣味の習い事では物足りない、かといって現役世代に混じって学位を目指すのはハードルが高い。そんなニーズに応える「シニア専用コース」を設置する大学が、知的な刺激を求める大人たちの新たな居場所となっています。

SNS上では「定年後にこんなに没頭できる場所があるなんて」「第二の青春を楽しんでいる姿が格好いい」といったポジティブな反応が相次いでいます。2019年10月17日現在、立教大学が運営する「立教セカンドステージ大学」では、還暦を迎えた受講生たちが週4日のペースで通学し、ゼミでの議論や論文執筆に情熱を注いでいます。かつての学生時代とは一味違う、純粋な探求心がそこには溢れているのです。

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体系的に学び、仲間と深める「本気」の学習環境

シニアの学びの場といえば、自治体が主催する高齢者大学や公開講座が一般的でした。しかし、それらは講師の話を聞く「座学」が中心になりがちです。対して、2008年に開講した立教セカンドステージ大学の特徴は、ゼミ(演習)への参加と「修了論文」の執筆が必須である点にあります。特定のテーマについて仲間と議論を戦わせ、一冊の論文にまとめ上げるプロセスは、知的な達成感を何物にも代えがたいものにしてくれます。

ここで注目したいのが「履修証明制度」です。これは学校教育法に基づき、大学が提供する一定の学習プログラムを修了したことを証明する公的な制度です。学位(学士や修士)とは異なりますが、体系的な学びを修めた証として、再就職やNPO活動の際にも役立つ武器となります。2020年度からは定員を100人に増やすなど、大学側もこの熱い向学心に応えるべく体制を強化しています。

東京都も参入!フィールドワークで東京を再発見

2019年04月には、首都大学東京(現:東京都立大学)が「TMUプレミアム・カレッジ」を開講しました。50代から80代まで幅広い層が学ぶこのカレッジでは、歴史学から土木工学まで、東京という大都市をフィールドにした多彩な講義が展開されています。特筆すべきは、大学の教室を飛び出し、東京都の関連施設などを訪れる「フィールドワーク」が組み込まれている点でしょう。

2019年10月上旬に行われた江戸の文化に関する講義では、受講生たちが教授の言葉を一言も漏らさぬよう耳を傾ける姿が見られました。中には論文執筆のために200冊以上の資料を読破する強者もいます。こうした「本気の学び」は、私自身の見解としても、認知機能の維持や孤独感の解消に大きく寄与すると確信しています。目的のない余暇を過ごすより、知の荒野を切り拓く喜びこそが、真の健康寿命を延ばす鍵になるはずです。

入学へのステップと知っておきたい注意点

入学のハードルは、通常の一般入試ほど高くはありません。2019年度の例では、選考は小論文やエッセー、面接が中心です。2020年01月から02月にかけて面接試験が実施される予定で、受験料は1万円程度に設定されています。学費も年間20万円から40万円前後と、正規の大学生として入学するよりも抑えられており、経済的な負担に配慮されているのも魅力の一つと言えるでしょう。

ただし、注意が必要なのは、これらが正規の教育課程ではないため、原則として通学定期などの「学生割引」が適用されない点です。また、前述の通り「学位」は授与されません。しかし、得られるものは肩書き以上の価値があります。生涯学習の意欲が高まる中、大学が若者だけのものではなく、全世代の「知の拠点」へと変貌していくこの流れは、今後ますます加速していくことでしょう。

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