スマートフォンのカメラ性能が飛躍的に向上した現代において、あえて「本格的なカメラ」を手に取る層が増えています。なかでも、小型で軽量なミラーレスカメラが市場を席巻していますが、キヤノンが2019年9月20日に発売した「EOS 90D」は、その潮流に一石を投じる本格派の一眼レフカメラです。デジタル一眼レフならではの、光学ファインダーを覗いて被写体を捉える喜びを再認識させてくれる一台と言えるでしょう。
このモデルは位置付けこそ「中級機」ですが、その中身は驚くほど野心的です。驚くべきことに、上位モデルである「EOS 7D Mark II」を多くの面で凌駕するスペックを備えています。具体的には、約3250万画素という高解像度なAPS-Cサイズセンサーを搭載しており、細部まで緻密に描き出す表現力を手に入れました。APS-Cとは、一般的なフルサイズセンサーより一回り小さい規格ですが、望遠に強く軽快に扱えるのが大きな利点です。
クラスを超越した高速連写と4K動画の衝撃
動く被写体を逃さない連写性能も、このカメラの大きな魅力です。1秒間に最高で約10コマという高速撮影が可能になっており、スポーツシーンや動物の決定的瞬間を確実に切り取ることができるでしょう。SNS上では「ミドルクラスでここまで撮れるのか」「一眼レフの完成形に近い」といった驚きの声が相次いでいます。まさに、フラッグシップ機に肉薄するポテンシャルを秘めた、下克上モデルといっても過言ではありません。
さらに、動画撮影機能の進化も見逃せません。クロップ(画面の端を切り取ること)なしでの4K動画撮影に対応したことで、レンズの画角をそのまま活かした広大な風景動画も制作可能です。私個人の見解としては、ミラーレス全盛の今だからこそ、光学ファインダー特有の「遅延のない視界」と、最新のデジタル性能を融合させた90Dの存在意義は非常に大きいと感じます。道具としての信頼感と、最新技術が最高のバランスで共存しているのです。
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