ソニーの独自素材「トリポーラス」が衣類に!もみ殻由来の消臭繊維「トリポーラス ファイバー」がアパレルの常識を変える

エレクトロニクスの巨人であるソニーが、ファッション業界に新たな風を吹き込もうとしています。2019年10月30日、同社は驚異的な消臭能力を持つ新素材「トリポーラス ファイバー」のライセンス供与を開始すると発表しました。これはソニーが長年の電池研究の中で偶然生み出した、植物由来の炭素材料を繊維に練り込んだ画期的な発明です。

このニュースに対しSNSでは「ソニーが服を作るのか!」「もみ殻からこんなハイテク素材ができるなんて驚き」といった期待の声が続出しています。技術資産を巧みに収益化するソニーの戦略は、異業種からの参入として非常にスマートな印象を受けますね。単なる家電メーカーの枠を超え、私たちのライフスタイル全般を支える姿勢には、筆者も強い革新性を感じずにはいられません。

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もみ殻から生まれた奇跡の吸着力と消臭メカニズム

「トリポーラス」の最大の特徴は、原料にお米の皮である「もみ殻」を使用している点にあります。この素材には、目に見えないほど小さな穴が複雑に組み合わさって存在しています。具体的には、2ナノメートルから50ナノメートル(ナノは10億分の1)という極微細なサイズから、1マイクロメートル(100万分の1)程度の比較的大きなサイズまで、多様な「孔(あな)」が空いているのです。

この独特な構造を専門用語で「多孔質(たこうしつ)」と呼び、これが従来の活性炭では難しかった大きな分子の吸着を可能にしました。体臭の元となるアンモニアや酢酸、強烈な足の臭いの原因とされるイソ吉草酸などを、まるで掃除機のように吸い取って閉じ込めてしまいます。さらに驚くべきことに、洗濯を繰り返すことで吸着した分子が放出され、消臭機能が何度も蘇るという魔法のような性質を持っています。

ベイクルーズとのタッグで11月から店舗展開がスタート

この夢の繊維をいち早く採用したのが、人気セレクトショップを展開するベイクルーズグループです。傘下のルドーム社が「トリポーラス ファイバー」を使用したスタイリッシュなTシャツやパーカーを開発しました。これらの商品は、2019年11月01日に東京都渋谷区でオープンする新店舗にて、いよいよ一般の手に取れる形で販売が開始される予定となっています。

これまで男性用化粧品などで実績を積んできたトリポーラスが、アパレルという巨大市場へ本格的に進出する意義は極めて大きいでしょう。機能性とサステナビリティを両立させたこの素材は、清潔感を重視する現代人のニーズに完璧に合致しています。ソニーの技術が、私たちのクローゼットをより快適でクリーンな空間に変えてくれる日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。

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