全国の書店員やマンガ好きが注目する最新のコミックランキングが、2019年11月06日にトーハンより発表されました。今回の集計で堂々の第1位に輝いたのは、高校バレーボールの熱き青春を描いた「ハイキュー!!」の第40巻です。緻密な心理描写と躍動感あふれる試合シーンが多くのファンの心を掴み、不動の人気を証明する形となりました。王道スポーツ漫画としての貫録を感じさせる素晴らしい結果といえるでしょう。
一方で、現在の漫画界で最も勢いを感じさせるのが、第2位にランクインした「鬼滅の刃」第17巻ではないでしょうか。注目すべきは最新刊の順位だけにとどまりません。なんと、6位から10位までの全枠を同作の既刊が独占するという、驚異的なチャートアクションを見せています。これは過去のヒット作と比較しても極めて異例な事態であり、作品の圧倒的な支持層の広さが鮮明に浮き彫りになった瞬間です。
SNS上では、アニメ化をきっかけに作品を知ったファンが「書店を何軒回っても在庫がない」と悲鳴を上げるほどの盛り上がりを見せています。既刊をまとめ買いする、いわゆる「大人買い」をする読者が続出しており、タイムラインには全巻を揃えた報告写真が溢れかえっている状況です。かつてない社会現象の兆しに、ネット上では「今、最も目が離せない作品」として、日夜熱い議論が交わされています。
ここで「既刊(きかん)」という言葉についても触れておきましょう。これは既に出版されている巻数のことを指し、最新刊が出るたびに過去の巻までもが売れる現象は、作品の地力が非常に高いことを示しています。アニメの美麗な作画によって原作の魅力が再発見されたことで、新規ファンが爆発的に流入しているのでしょう。物語の核心に迫る17巻の発売は、まさにその熱狂に油を注ぐ格好となりました。
編集者としての私見ですが、今回のようなランキングの偏りは、単なる一時的な流行を超えた「時代の転換点」を感じさせます。ハイキュー!!のような安定した面白さを誇る作品が頂点に立ちつつも、鬼滅の刃がランキング全体を飲み込むような勢いで追随する現在の構図は、読者にとって非常にエキサイティングな状態です。今後、これらの作品がどこまで記録を伸ばしていくのか、期待は高まるばかりです。
コメント