新しい時代の息吹を感じる2019年11月。今週は日本中が祝福に包まれる歴史的な儀式から、世界経済の行く末を占う重要な経済指標まで、目が離せない1週間となりそうです。2019年11月10日には、延期されていた天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」がついに執り行われます。SNS上では「ようやくこの日を迎えられた」「沿道で直接お祝いしたい」といった感動の声が朝から溢れています。
パレードの熱狂冷めやらぬ2019年11月11日(月曜日)には、内閣府から「10月の景気ウオッチャー調査」が発表されます。これは、タクシー運転手や小売店の店長など、街の景気に敏感な人々の実感を数値化した「街角の景気」とも呼ばれる指標です。消費税増税後の動向が反映されるため、私たちの生活実感がどのように変化しているのか、非常に注目されるタイミングと言えるでしょう。
日産自動車やメガバンクの決算発表、そして米議会の緊迫
週の中盤、2019年11月12日(火曜日)から11月14日(木曜日)にかけては、企業の通信簿とも言える「4〜9月期決算」の発表がピークを迎えます。12日には日産自動車、13日には三菱UFJや三井住友、14日にはみずほFGと日本郵政グループが名を連ねています。特に自動車産業や金融界の動向は、日本経済の屋台骨を支える存在だけに、投資家のみならずビジネスマンにとっても見逃せない情報です。
海の向こうアメリカでは、2019年11月13日(水曜日)から、トランプ政権を揺るがす「ウクライナ疑惑」に関する公聴会が議会で始まります。政治的な緊張が高まる中、FRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長による議会証言も予定されています。FRBとはアメリカの中央銀行にあたり、そのトップであるパウエル氏の発言一つで世界の金利や株価が大きく動く可能性があるため、金融市場は固唾を呑んで見守っています。
皇室の最重要儀式「大嘗祭」と、日韓の新たな対話
2019年11月14日(木曜日)から11月15日(金曜日)にかけては、皇居で「大嘗祭(だいじょうさい)」が執り行われます。これは天皇陛下が即位後、初めて新穀を神々に供えて自らも食し、国家と国民の安寧、そして五穀豊穣を祈る一代一度の極めて重要な儀式です。2019年11月10日のパレードに続き、日本の伝統美と精神性が凝縮された時間は、多くの人々に平和への祈りを想起させることでしょう。
また、同じ2019年11月14日からは、経団連が韓国の全国経済人連合会(全経連)との懇談会を都内で開催します。日韓関係が冷え込む中、経済界同士がどのような対話を重ね、関係改善の糸口を探るのか。政治とは異なる「経済の連帯」に期待を寄せる声も多く聞かれます。編集者としての私見ですが、こうした対話の継続こそが、長期的な信頼回復への唯一の道ではないかと考えています。
週末の2019年11月16日(土曜日)にはスリランカで大統領選が行われるなど、世界情勢も慌ただしく動いています。日本では2019年11月14日に「7〜9月期のGDP速報値」の発表も控えており、国内景気の現在地が鮮明になるでしょう。祝祭の喜びを噛み締めつつ、激動する世界と日本の足元をしっかりと見つめる、非常に内容の濃い1週間になりそうです。
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