美術界の重鎮であり、文化功労者に選ばれている彫刻家・澄川喜一(すみかわきいち)氏の新作が、このたび日経アートから販売されることになりました。2019年に米寿(べいじゅ:88歳の祝い)という記念すべき年を迎えた澄川氏の作品は、その独自のフォルム(形)と素材への深い理解から、国内外で高い評価を受けています。特に代表作である「そりのあるかたち」シリーズは、氏の芸術の軌跡を示す重要な作品と言えるでしょう。
澄川氏が手がけた作品としては、東京湾アクアライン海ほたるのモニュメント「カッターフェイス」や、東京駅八重洲口のグランルーフのデザイン監修など、公共空間を彩る大規模な環境造形が広く知られています。その創作の根底にあるのは、まず素材をよく知り、その特性を最大限に生かすという哲学です。素材と真摯に向き合い、その声に耳を澄ませる姿勢が、見る者の心を打つ作品を生み出しています。
今回特集される「そりのあるかたち」は、木材が本来持っている「反り」(そり:湾曲すること)や「むくり」(ゆるやかに膨らむこと)といった自然な性質を、敢えて作品の核として取り入れたシリーズです。これは、澄川氏が若い頃から長年にわたり続けてきた自然観察や写生の中から得た、素材に対する深い洞察の賜物なのです。一見するとシンプルな造形美の裏には、自然の持つ力と、それを芸術へと昇華させる緻密な技術が隠されています。
無駄な要素を一切削ぎ落とし、素材そのものが持つ美しさや力強さと共鳴するように丁寧に仕上げられた独自の造形は、まさに用の美(美術品ではない実用品に見られる美しさ)に通じる洗練された魅力に満ちています。この芸術性の高い作品は、限定各1点限りでの販売となり、貴重な機会となるでしょう。美術愛好家だけでなく、質の高い芸術に触れたいと考える多くの方に、ぜひご覧いただきたい逸品です。
販売される作品の仕様は以下の通りです。まず杉と欅(けやき)を素材とした「TO THE SKY」は、高さ76センチメートル、価格は税込みで216万円です。そして、欅を素材に用いた代表作「そりのあるかたち」は、高さ48センチメートル、価格は税込みで151万2千円となっています。どちらも澄川氏の熟練の技が光る、見る者の心に安らぎを与える美しい作品です。
今回の澄川氏の新作販売に対して、SNSでは「日本の伝統的な美意識とモダンアートが融合している」といった声や、「公共建築でしか見られないと思っていた澄川氏の作品を自宅に飾れるチャンス」といった期待の声が上がっています。また、「木の生命力が感じられる」といった、素材の生かし方に感銘を受けるコメントも多く見受けられ、澄川氏の作品が持つ普遍的な魅力が広く認知されていることがわかります。私自身、澄川氏の作品が持つ、静謐(せいひつ:静かで落ち着いていること)でありながら力強い存在感は、現代の喧騒の中でこそ必要とされる心の安らぎを与えてくれるものだと感じています。
澄川氏の卓越した技術と深い芸術観によって生み出された新作彫刻は、2019年6月24日付で販売が開始されました。作品の注文や資料請求は、日経アート(日経プラザ&サービス)の専用電話0120・81・3313(土日祝休)またはFAX03・5577・8520にて受け付けているということです。この貴重な機会を逃すことなく、澄川芸術の真髄に触れてみてはいかがでしょうか。
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