千葉県は2019年12月10日、教育現場を支える教員や地域の安全を守る警察官らを含む、全職員5万4975人を対象に冬の期末・勤勉手当を支給しました。いわゆる冬のボーナスとして親しまれているこの手当ですが、今回の支給内容には家計を預かる職員の皆様にとって見逃せない変化が生じているようです。
一般職員の平均支給額に目を向けると、その額は82万6257円となりました。平均年齢40.7歳の職員における昨年の実績と比較すると、5.4%にあたる4万6751円のマイナスを記録しています。支給額が減少したと聞くと驚くかもしれませんが、これには千葉県が進める給与体系の合理化が大きく関係しているのでしょう。
今回の減額が生じた最大の要因は、夏と冬のボーナス支給割合を均等に整えるという運用ルールへと変更された点にあります。これまでは冬の配分が厚くなる傾向にありましたが、年間のバランスを重視して冬の支給月数を調整した結果、一時的なマイナスが生じたという背景があるのです。
このニュースに対し、SNS上では「民間企業に比べれば高額で羨ましい」といった厳しい意見が飛び交う一方で、「教育や治安の維持を担う方々への正当な対価だ」と理解を示す声も上がっています。支給額の変動は、常に県民の関心を集めるトピックであり、公務員の待遇への注目度の高さが改めて浮き彫りとなりました。
今後の増額も見込まれる勧告のゆくえ
ただし、今回の数字だけを見て落胆するのは時期尚早かもしれません。県人事委員会は2019年10月に、年間の支給月数を引き上げるべきだとの勧告をすでに行っています。人事委員会とは、地方公務員の労働条件が民間の水準と乖離しないよう、中立的な立場で給与の適正化を提案する機関のことです。
現在、2019年12月の定例県議会ではこの勧告に基づく関連議案が慎重に審議されています。もしこの議案が無事に可決されれば、一般職員の年収ベースでは平均して2万円前後の上積みが期待できる見通しです。制度の端境期にある今だからこそ、一時的な減額が発生したといえるでしょう。
編集部としては、職員の皆様の士気が維持されることは、行政サービスの質に直結すると考えています。今回の均等化という措置は、年間を通じた計画的な家計管理を促すという意味では合理的ですが、勧告による適正な賃金改善も同時に行われることで、地域全体の経済活性化に繋がることを期待したいものです。
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