2020年2月4日、大分県から非常に気がかりな状況が発表されました。世界的に感染が拡大している新型肺炎の影響を受け、県内の観光産業が大きな苦境に立たされています。特に中国人観光客の宿泊キャンセルが急増しており、別府市や由布市といった人気観光地にあるホテルや旅館の計16施設において、宿泊客数が最大で5割も減少していることが明らかとなりました。
この事態を受け、大分県の広瀬勝貞知事は「個人旅行客も控える動きが出ており、県内の観光業にとって極めて深刻な打撃である」と強い危機感を示しました。観光客の減少は、宿泊施設のみならず、地域の飲食店や土産物店など幅広い経済活動を停滞させる恐れがあります。大分県は迅速な対応として、県商工観光労働部に中小企業を対象とした専用の相談窓口を設置し、経営不安の軽減を図っています。
調査から浮き彫りになった被害の実態
今回の発表は、多くの中国人観光客を迎えてきた宿泊施設を対象に、2020年1月27日時点の状況をヒアリングした結果に基づいています。調査によれば、宿泊客が約5割減ったと回答した施設が2軒、10パーセントから20パーセントの減少が3軒、そして5パーセント未満の減少が11軒という結果でした。ここでのパーセント(%)とは、前年同期比などで宿泊者数がどれだけ減ったかを示す数値です。
この数字を見て、被害が軽微な施設もあると感じるかもしれません。しかし、観光地にとっての「客数減」は死活問題です。SNS上でも「大分の温泉が大好きだから、落ち着いたら絶対にまた行きたい」「地元の観光業を応援したい」といった温かい声が広がる一方で、影響の長期化を懸念する投稿も目立ちます。世界的な公衆衛生上の危機に対して、地域経済をどう守るのか。いま、まさに地域全体の結束力が試されているのではないでしょうか。
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