2019年6月27日、東京都府中市と株式会社プロントコーポレーション(東京・港)が共同で、京王線府中駅の構内に新たなカフェバーをオープンさせました。その名も「183 FUCHU FAN ZONE with BEERTERIA PRONTO」。単なる飲食スペースにとどまらず、市内の情報発信拠点としての役割も担う、多摩地域では初となるユニークな店舗の登場に、大きな注目が集まっています。
この店舗の最大の特徴は、市にゆかりのある展示コーナー「ファンゾーン」が併設されている点でしょう。府中市はラグビーのトップリーグチームの本拠地としても知られ、また、古くから伝わる「くらやみ祭り」など伝統文化も息づく街です。店内では、そうしたラグビー関連の品々や祭りの資料などが展示され、市民や来街者に向けて府中の魅力を発信します。まさに「ビアテリアプロント」の飲食の楽しみと、市の情報ステーション機能が融合した施設と言えるでしょう。
店内は約110平方メートルの広さに、46席の座席を確保しています。さらに、特筆すべきは120インチという大画面スクリーンを備えていることです。これにより、スポーツ観戦などを大勢で楽しめる「パブリックビューイング」の開催も可能になりました。多くの人が集い、一体感を味わえる場所が駅の利用客にとって身近にできたことは、街の賑わいを創出するうえで非常に重要なポイントになるはずです。
「パブリックビューイング」とは、スタジアムや会場の外の公共の場に大型スクリーンなどを設置し、試合やイベントの映像を皆で一緒に観戦する行為を指します。一体感を共有できるその特性から、特に国際的なスポーツ大会などでは大変な盛り上がりを見せます。この店舗は、イベント内容に応じて120インチスクリーンを出したり、ステージを設けるなど、レイアウトを自在に変更できるフレキシブルな設計になっている点も魅力的です。
SNS上では、「駅直結で立ち寄りやすい!」「ラグビーの街・府中にぴったりの店」といった期待の声が上がり、早くも「ファンゾーン」での情報発信や、パブリックビューイングの計画に注目が集まっています。昼間はカフェ、夜はバーとして営業する「プロント」の業態に、地域密着型の情報発信機能が加わったことで、駅の利用者だけでなく、地域住民の新たな交流拠点となることが期待されています。この共同事業は、府中市が駅構内の一部の敷地が持つ使用権をプロント社に貸し出す形での出店となっており、公と民が連携して街の活性化を図る好事例と言えるのではないでしょうか。
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