2019年11月13日現在の最新調査によれば、会員制リゾートクラブの市場が驚異的な活気を見せています。売上高は前年比で7.0%もの増加を記録しており、前回の伸び率をわずかに下回ったものの、依然として右肩上がりの成長を続けているのです。SNS上では「自分へのご褒美に贅沢な空間を確保したい」といった声や、「不特定多数が利用するホテルより、質の高いサービスが保証される会員制が安心」といった投稿が目立ち、堅実な人気が伺えます。
特に注目すべきは、業界首位を独走するリゾートトラストの躍進でしょう。同社は2018年度の売上高において、過去最高という華々しい実績を叩き出しました。その原動力となったのは、2018年4月に兵庫県神戸市で産声を上げた「エクシブ六甲 サンクチュアリ・ヴィラ」です。この施設は特定の顧客だけが利用できる「完全会員制」というステータスを武器に、富裕層の心を掴んで離しません。このように、高品質な体験への投資を惜しまない層が市場を支えています。
大手不動産の攻勢と「ビジター枠」拡大がもたらす新しい波
業界2位の東急不動産も、5.2%増という着実な成長を遂げました。同社は長野県の軽井沢エリアを重点拠点としてホテル事業の多角化を進めており、2018年にオープンした新施設も順調に会員権の販売数を伸ばしています。最近の傾向として興味深いのは、一部の施設で「ビジター利用」や「インバウンド対応」の枠を広げている点です。これは従来の閉鎖的なイメージを払拭し、より幅広い層にラグジュアリーな体験を届けようとする、戦略的な変化と言えるでしょう。
ここで言う「ビジター利用」とは、会員以外の一般客が宿泊できる仕組みを指します。日本生産性本部が2019年に発表したレジャー白書によれば、海外からの訪日観光客を個人客として受け入れるケースも増えているようです。編集者としての私見ですが、こうしたオープンな姿勢は、将来の会員候補を育てる「体験の場」として機能するはずです。誰もが憧れるブランド価値を維持しつつ、門戸を広げるバランス感覚こそが、今のリゾート経営には求められています。
さらに、2019年7月には業界に激震が走りました。ホテル業界の巨人であるプリンスホテルが、満を持してこの会員制リゾート市場へと参入したのです。彼らが最初の舞台に選んだのは、やはり屈指の人気を誇る軽井沢でした。同社は今後、全国にある自社の遊休地を有効活用し、国内20カ所という壮大な規模で拠点網を拡大していく計画を立てています。大手による競合が激化することで、サービスの質はさらに磨かれていくことが予想されます。
現在、会員制リゾートは単なる「宿泊施設」から、人生を豊かにするための「第二の我が家」へと定義を変えつつあります。不透明な経済状況の中だからこそ、確実に上質な時間を手にできる会員権は、一つの資産として評価されているのでしょう。2019年11月13日という節目において、この業界が今後どのような進化を遂げ、私たちの休暇のあり方を変えてくれるのか、期待に胸が膨らみます。
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