「時短」という言葉が日常に定着して久しいですが、2019年下半期、食の世界はさらなる進化を遂げています。もはや包丁や火を使わない「簡便」の域を超え、ついに「調理ゼロ」で食事を完結させるスタイルが脚光を浴び始めました。その象徴ともいえるのが冷凍食品の目覚ましい躍進です。近年の冷食は、プロも驚くほどの味のクオリティーを実現しているだけでなく、容器付きでそのまま食べられる商品が増加しています。お皿を用意する手間も食後の洗い物も一切不要という究極の利便性は、現代人の心を強く掴んでいるようです。
SNS上では「冷凍食品の進化が凄すぎて、自炊の概念が変わりそう」といった驚きの声が溢れています。特に注目を集めているのが、箸やスプーンすら使わず片手で食事ができる「ワンハンドミール」の台頭です。スマートフォンを操作しながら効率よく栄養を補給したいという、多忙な層のニーズを反映したこのスタイルは、今後のスタンダードになるでしょう。ニチレイが発売した「まぁるい焼豚めし」は、甘辛いタレが絶妙な焼き飯をおにぎり状にした新感覚の商品で、まさに一品で完結する手軽さが受けています。
常識を覆すアイデア食品と「脳」をケアする乳酸菌の登場
マルハニチロの「もっちりマルゲリータ」は、ピザを折り畳むという逆転の発想から生まれたカルツォーネ風フードで、移動中にも本格的な味が楽しめます。また、健康志向の方にははごろもフーズの「グリルフィッシュ」が話題です。サラダチキンに続く高タンパク食材として、手軽に魚を摂取できる点が魅力でしょう。一方、飲料市場では「頭活(とうかつ)」という新概念がトレンド入りしています。これは乳酸菌の力で認知機能にアプローチするもので、アサヒ飲料の「はたらくアタマに」シリーズがその代表格といえます。
この飲料に含まれる「ラクトナノデカペプチド」は、カルピスの研究から発見された注目の成分です。2019年11月08日現在の報告によれば、中高年の方を対象とした試験で、8週間の継続で注意力、12週間で計算能力の維持に役立つことが実証されました。これまでイチョウ葉エキスやDHAなどはサプリメントで摂取するのが一般的でしたが、このシリーズは日常的なペットボトル飲料で手軽に「脳のケア」ができる点が画期的です。仕事の合間に無意識に健康習慣を取り入れられるのは、非常にスマートな選択肢だと感じます。
かつて一世を風靡した「おからパウダー」も、より美味しく進化しています。マルコメが提案する大豆パフは、味気なくなりがちなヨーグルトにサクサクとした食感と豊かな風味を加え、無理なく大豆タンパクを補給させてくれます。さらに、日清フーズの「お米付きRiceDish」のように、家庭では難易度の高いパエリアなどを「超早炊き」で実現する商品も登場しました。2019年の冬は、本格的なメインディッシュから濃厚な「大人味アイス」まで、一切の妥協を捨てた「楽で贅沢な食卓」が日本の家庭を彩ることになりそうです。
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