健康志向の高まりによる「低糖質ブーム」に、少しばかり疲れを感じている方も多いのではないでしょうか。2019年下半期、冷凍食品の世界ではそんな空気を一変させるような「がっつり系メニュー」が熱い視線を浴びています。特に注目を集めているのが、一品で心もお腹も満たしてくれる大容量の冷凍米飯カテゴリーです。
この新たな潮流を裏付けるように、2019年9月上旬に開催された「日本アクセス秋季フードコンベンション2019」のバイヤーズグランプリでは、満足感の高い商品が上位を独占しました。かつては食卓の「あと一品」だった冷凍食品が、今や立派な主役へと躍り出ています。SNSでも「手軽なのに背徳の味」「オフィスランチの救世主」と大きな反響を呼んでいるのです。
右肩上がりの成長を続ける冷凍米飯市場の勢い
国内の食品業界が全体的に伸び悩む中で、冷凍食品市場は年率数パーセントの成長を維持する稀有な存在といえるでしょう。大手流通チェーンであるイトーヨーカドーの仕入れ担当者も、この市場を最重要視しており、今後のラインナップ拡充に強い意欲を示しています。まさに、現代人のライフスタイルに欠かせないインフラへと進化を遂げたのです。
このブームの火付け役となったのは、2015年に登場し衝撃を与えた味の素冷凍食品の「ザ・チャーハン」です。さらに2018年には、セブンイレブン・ジャパンからカップ容器入りのチャーハンやピラフが登場しました。デスクでそのまま食べられる「簡便性(かんべんせい)」、つまり手間を極限まで省いたスタイルが、多忙なビジネスパーソンのニーズを射抜きました。
「簡便性」とは、調理のしやすさや片付けの楽さを指す言葉ですが、最近では単に楽なだけでなく「本格的な味わい」がセットであることが絶対条件となっています。最新の冷凍技術は、お米一粒一粒のパラパラ感や香ばしい風味を見事に再現しており、もはや専門店で食べる一皿と遜色ないレベルにまで到達していると言っても過言ではありません。
私自身の見解としても、この「がっつり×簡便」という方向性は、現代社会における究極の癒やしだと感じます。仕事で疲れ果てた夜や限られた昼休憩に、レンジ一つで完璧な「ご馳走」にありつける喜びは、何物にも代えがたいはずです。今後は男性だけでなく、手軽に活力を得たいすべての層へと、この熱狂は広がっていくに違いありません。
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