サブカルチャーの聖地として知られる東京・秋葉原で、最新テクノロジーと伝統的なスナック文化が融合した画期的な試みが始まろうとしています。AKIBA観光協議会は、2019年12月21日から2019年12月25日までの期間限定で、バーチャルユーチューバー、通称「VTuber」が対面でおもてなしを行う実験店舗「バーチャルスナック in AKIHABARA」をオープンさせる予定です。
このプロジェクトの核となる「VTuber」とは、2Dや3Dのコンピューターグラフィックス(CG)のアバターを纏って活動する配信者のことを指します。独自のモーションキャプチャ技術、つまり人間の実際の動きをリアルタイムでデジタルデータに変換して画面上のキャラクターに反映させる仕組みにより、まるでお気に入りのキャラクターが目の前で生きているかのような、驚きの実在感を提供してくれるのです。
最先端技術で実現する、キャラクターとの濃密な会話体験
店内に足を踏み入れると、そこには2台の透明スクリーンが設置されており、IT企業のバルスがプロデュースする人気VTuberたちが1人ずつ登場してゲストを迎えてくれます。画面の向こう側にいる演者とマイクを通じて直接会話ができるため、一方的な映像視聴とは一線を画す、双方向のコミュニケーションを楽しむことが可能です。1回1時間半の入れ替え制で、定員は20名程度と限られた濃密な空間が用意されています。
SNS上では、この発表を受けて「推しとお酒が飲めるなんて夢のようだ」という期待の声や、「バーチャルとスナックというギャップが面白い」といった書き込みが相次ぎ、早くも話題沸騰の状態です。20歳以上を対象としたこのイベントは、アルコールとおつまみ、さらに記念写真撮影がセットで6,500円という価格設定。ファンにとっては、画面を飛び越えてキャラクターと「夜の社交」を楽しめる、またとない機会になるでしょう。
編集者としての私見ですが、この試みは単なるファンイベントに留まらない可能性を秘めています。現代社会において「人との繋がり」が希薄になる中、VTuberというフィルターを通すことで、シャイな方でも心を開きやすくなるかもしれません。バーチャルな存在が提供する「癒やし」や「おもてなし」は、今後の観光案内や接客業のあり方を大きく変える起爆剤になるはずです。
AKIBA観光協議会は、今回の実験を通じて得られた市場データを分析し、将来的には常設店舗の開設や、各店舗への案内役・販売員としての導入を促進していく構えです。秋葉原という街全体が、デジタルとリアルが溶け合う先進的なスマートシティへと進化する第一歩となるのか、その反響に大きな注目が集まっています。2019年の締めくくりにふさわしい、心躍るバーチャル体験が今まさに幕を開けます。
コメント