パソコン周辺機器の大手メーカーであるアイ・オー・データ機器が、外付けハードディスク(HDD)に特化したデータ消去ソフト「DiskRefresher3 SE」の無料ダウンロード配信を2020年1月10日よりスタートさせました。これまでは同社製品の購入者限定の特典でしたが、今後は誰でも手軽に入手できるようになります。
この決定の背景には、神奈川県で発生した行政文書を含むハードディスクのデータ流出問題が大きく影響している模様です。この衝撃的なニュースをきっかけに、企業だけでなく個人ユーザーの間でも、古い機器を処分する際のセキュリティ意識が急速に高まりました。
インターネット上のSNSでもこの取り組みは大きな話題を呼んでおり、「手元にある古い外付けハードディスクを捨てるのに困っていたから本当に助かる」「信頼できるメーカーが無料で提供してくれるのはありがたい」といった、歓迎や賛同の声が次々と投稿されています。
通常、パソコン上でファイルをゴミ箱に入れて削除しただけでは、データの管理情報が消えたに過ぎず、記憶媒体の内部にはまだデータが残っています。専門の復元ソフトを使えば簡単に中身を読み取られてしまうため、オークションへの出品やリサイクル時の転売には大きなリスクが伴うでしょう。
今回無償化されたソフトは、データ領域に無意味な配列を上書きすることで、元の情報を完全に抹消する仕組みを採用しています。これによって第三者による悪質なデータ復元を根本から防ぐことが可能になり、大切なプライバシーや機密情報を守りながら安全に機器を廃棄できます。
注意点として、今回の無料版が対象としているのは外付け型のハードディスクのみとなっています。もしもパソコン本体に内蔵されているハードディスクのデータを丸ごと消去したい場合には、別途用意されている有料版を購入する必要がある点に留意してください。
スマートフォンの買い替え時と同様に、パソコン周辺機器を処分する際にも自己防衛としてのデータ管理は現代社会の必須スキルだと言えます。国や自治体のデータ流出が問題視される今、メーカー側がこうした強力なツールを無償で開放した決断は、社会全体のセキュリティ底上げに繋がる素晴らしい一歩だと私は確信しています。
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