今、世界中で熱狂的な盛り上がりを見せている「eスポーツ」の世界に、国内老舗メーカーのアイ・オー・データ機器が本格的な攻勢を仕掛けています。同社は自社のゲーミング液晶モニターブランドである「ギガクリスタ」を戦略の柱に据え、製品開発と販売体制を大幅に強化する方針を固めました。2020年6月期には、関連事業の売上高を前期比1.5倍となる30億円以上に引き上げるという非常に意欲的な目標を掲げており、その本気度が伺えます。
この野心的な目標を達成するため、2019年春には感性豊かな若手社員を中心とした専門の開発チームを組織しました。現場の空気感を知り尽くした世代が主導することで、プレイヤーが真に求める機能を製品に反映させる狙いがあるのでしょう。単なるスペックの追求にとどまらず、ユーザーの心に刺さる体験を提供できるかどうかが、ブランド育成の鍵となります。SNS上でも「国産メーカーが本気を出してきた」「若手の感性に期待したい」といったポジティブな反応が広がっています。
多角的な製品展開と圧倒的な知名度の向上を目指す戦略
アイ・オー・データが注力するのはモニターだけではありません。ゲーム映像を録画・配信するために必要な「ゲームキャプチャー」や、データの読み書きを高速化しロード時間を短縮する「SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)」といった周辺機器も次々と投入する計画です。SSDとは、従来のハードディスク(HDD)に代わる記憶装置で、物理的な駆動部がないため衝撃に強く、驚異的なスピードでデータを処理できるのが特徴です。これにより、ゲーマーのあらゆるニーズを網羅する構えです。
さらに同社は、大規模なeスポーツ大会での公式採用を勝ち取るための働きかけを強めています。プロの厳しい舞台で自社製品が使われることは、品質の高さを証明する最高の宣伝となります。市場のトレンドは日々刻々と変化していますが、他社に先んじて最新技術を製品化するスピード感こそが、激しい競争を勝ち抜く武器になるはずです。編集者としての視点では、この「スピード感」と「信頼性」の融合こそが、海外勢に抗う日本企業の勝ち筋であると感じています。
2019年09月11日現在、eスポーツ市場は爆発的な成長を続けており、アイ・オー・データがその中心に躍り出る準備は整ったといえるでしょう。単なるデバイス供給にとどまらず、大会運営やチームへの支援を通じて文化そのものを支える存在になれば、ブランド価値はより強固なものになります。今後、同社のロゴが世界のトッププレイヤーの背後で輝く機会が増えることを、期待せずにはいられません。
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