世界最高峰のバスケットボールリーグNBAで、日本中を熱狂させているワシントン・ウィザーズの八村塁選手が、ついにコートへ帰ってきました。2019年12月16日の試合で下腹部の付け根付近を痛める「鼠径部(そけいぶ)の負傷」に見舞われてから、24試合もの長期離脱を余儀なくされていた八村選手。ファンが首を長くして待っていた復帰の舞台は、2020年02月03日に本拠地ワシントンで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦です。久々にアリーナへ響き渡る彼の名前に、会場のボルテージは一気に最高潮へと達しました。
試合は惜しくも117対125で敗戦となり、チームは17勝32敗となりましたが、背番号8の存在感は抜群でした。なんと復帰初戦からスターティングメンバーとして先発出場を果たし、25分52秒のプレー時間で11得点、8リバウンドという見事な数字を叩き出したのです。長期間の実戦ブランクを一切感じさせないその躍動ぶりに、日本のファンからは安心の声が広がっています。試合後には本人も「戻って来られて本当に良かったし、体も思ったより大丈夫だった」と、充実した表情で手応えを語ってくれました。
今回の復帰戦で特に目を見張ったのは、負傷の恐怖心を完全に克服したかのような、接触を恐れないアグレッシブなプレースタイルです。バスケにおける「リバウンド」とは、シュートが外れて跳ね返ったボールを空中で奪い合う非常に激しいプレーのことで、怪我のリスクも高まります。しかし八村選手は、ゴール下での激しい肉弾戦でも一切怯みませんでした。第3クオーターにはディフェンスと体をぶつけ合いながら、狙い澄ました「レイアップ(ゴール近くで放つ確実性の高いシュート)」をねじ込む力強さを披露しています。
離脱期間中も決して時間を無駄にせず、地道な「ウエートトレーニング」で肉体を徹底的に鍛え上げてきた成果が、まさにこの大舞台で証明されたと言えるでしょう。実はスコット・ブルックス監督は、病み上がりの彼を考慮して出場時間を20分以内に抑える計画を立てていました。ところが八村選手自らが「もっとプレーできる」と直訴し、指揮官の想定を超えるタフさを見せたのです。首脳陣が抱いていたであろう復帰への不安を、自らのプレーと情熱で見事に一掃してみせました。
SNS上でもこの復活劇にはお祭り騒ぎとなっており、「塁くんお帰りなさい!」「動けていて安心した」といった祝福と安堵のコメントがあふれ返っています。さらに、この日は日本文化を称える「ジャパン・ヘリテージナイト」という特別なイベントが開催されており、多くの日本人ファンがスタンドを赤く染めていました。まさに最高のタイミングでのカムバックです。「こうやってプレーできて、すごく楽しかった」と語る大型新人の物語は、ここから第2章へと突入します。
編集部としては、怪我という試練を乗り越えて一回り大きく成長した八村選手の精神力に、深い感銘を受けずにはいられません。NBAの激しいシーズンを勝ち抜くには強靭なメンタルが不可欠ですが、彼は見事にその適性を証明しました。チームは現在苦しい戦いが続いていますが、彼の復帰が起爆剤となり、ここから劇的な巻き返しを魅せてくれるに違いありません。これからの後半戦、八村選手がさらに調子を上げ、世界を驚かせるインパクトを残してくれることを期待して、全力で応援を続けましょう!
コメント