2019年07月24日、コンビニエンスストア業界の今を映し出す「第40回コンビニエンスストア調査」の結果が発表されました。来年に控えた東京オリンピック・パラリンピックというビッグイベントを前に、店舗のあり方が劇的に変化しています。特に注目すべきは、外国人観光客を迎え入れるためのインフラ整備が急速に加速している点でしょう。もはやコンビニは単なる小売店ではなく、日本の観光を支える重要な拠点へと進化を遂げつつあるのです。
今回の調査で最も関心を集めたのは、海外の方を対象とした決済サービスの普及率です。実に53.8%もの企業が、すでに「実施中」と回答しました。ファミリーマートやミニストップでは、中国で圧倒的なシェアを誇る「アリペイ(支付宝)」や「ウィーチャットペイ(微信支付)」といったスマートフォン決済を積極的に導入しています。これらはQRコードを読み取るだけで支払いが完了する利便性の高い仕組みであり、現金を持ち歩かない旅行者にとって不可欠な存在となっています。
SNS上では、こうした変化に対して「財布を出さずに済むのは便利すぎる」「日本のコンビニが世界で一番進んでいる」といった驚きの声が多く上がっています。キャッシュレス化という言葉が日常に浸透しつつある中で、コンビニ各社がその先頭を走っている様子が見て取れます。単に商品を売るだけでなく、多様な文化や支払い習慣に対応する柔軟さは、まさに日本のおもてなし精神をデジタルの力で具現化したものと言えるのではないでしょうか。
「民泊連携」が鍵!宿泊体験を変えるコンビニの新機能
さらに興味深い動きとして、訪日客向けの「民泊」サービスとの強力なタッグが挙げられます。現在、住宅の空き部屋などに宿泊する民泊が人気を集めていますが、そこで課題となっていたのが対面での「鍵の受け渡し」です。この問題を解決するため、ローソンでは約40店舗、ファミリーマートでは約80店舗で鍵の保管ボックスを設置する取り組みをスタートさせました。24時間営業の強みを活かし、宿泊客はいつでもスムーズに鍵を手にすることが可能になります。
最大手のセブン‐イレブンは、旅行大手JTBと提携することでさらに一歩踏み込んだサービスを展開しています。店内に設置された専用端末を使用すれば、本人確認から宿泊手続き(チェックイン)までをその場で完結できる仕組みを構築しました。この専用機は今後、全国の店舗へと順次拡大される計画です。宿泊施設のフロントとしての役割をコンビニが担うことで、人手不足に悩む民泊オーナーにとっても、旅の自由度を求める旅行者にとっても、大きなメリットが生まれています。
編集者としての視点で見れば、このコンビニの「多機能化」は必然の流れだと感じます。限られた店舗スペースを、いかにして地域のインフラとして活用するかという競争は今後さらに激化するでしょう。単なる免税対応にとどまらず、宿泊のゲートウェイ(入り口)としての機能を備えることで、コンビニは日常生活の延長線上にある特別な場所へと変貌を遂げています。2020年に向けて、私たちの身近な店舗がどこまで便利になるのか、その期待は高まるばかりです。
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