日本の空の玄関口である成田空港が、かつてないほどの活気に沸いています。成田国際空港会社(NAA)が2019年07月25日に発表した運用状況によれば、2019年01月01日から2019年06月30日までの上半期において、航空機の発着回数と旅客数の双方が開港以来の最高記録を塗り替えました。世界中から人々が集まるこの巨大ハブ空港は、今まさに歴史的な転換期を迎えていると言えるでしょう。
今回の躍進を力強く支えたのは、低コストで空の旅を提供するLCC(格安航空会社)の存在です。アジア圏や韓国を中心に、手軽な運賃で利用できる新規路線の就航や増便が相次いだことが、数字を大きく押し上げる要因となりました。SNS上でも「週末にふらっと海外へ行けるようになった」「成田発の格安チケットが充実していて嬉しい」といった声が目立ち、若者や個人旅行者を中心に航空利用のハードルが下がっている様子がうかがえます。
インバウンドの波と10連休がもたらした空前の旅行ブーム
特筆すべきは、訪日外国人旅客数の圧倒的な伸びです。2019年上半期の外国人旅客数は、この期間として初めて900万人という大台を突破し、前年比で6%増となる921万1063人を記録しました。国際線全体の旅客数も1796万6767人と過去最高を更新しており、日本が世界から注目される観光地として確固たる地位を築いている証拠と言えるのではないでしょうか。この勢いは、単なる一時的な流行を超えた大きなうねりを感じさせます。
一方で、国内線も前年比6%増の370万6255人と非常に好調な推移を見せています。これは相次ぐ新規就航に加え、2019年04月から2019年05月にかけての「改元に伴う10連休」が大きな追い風となったことは間違いありません。長期休暇を利用して遠方へ足を運ぶ人が増えたことで、空港は連日多くの家族連れや旅行客で賑わいを見せました。カレンダーの並びが、人々の移動意欲を劇的に刺激した形です。
編集部としては、この「成田1強」とも言える状況を非常にポジティブに捉えています。かつては高嶺の花だった海外旅行が、LCCの台頭によって日常の延長線上にある娯楽へと変化しました。空港側もこの需要に応えるべく、施設やサービスの拡充を急いでいます。2019年06月単月を見ても、発着回数が2万1763回、旅客数が361万5315人と6月としての過去最多を更新しており、この勢いは下半期も衰えることなく続いていくでしょう。
ここで専門用語の「発着回数」について少し詳しく解説します。これは航空機が空港に離陸または着陸した合計の回数を指す言葉で、空港の混雑具合や稼働率を示す重要な指標となります。この数字が増えるということは、それだけ多くの便が頻繁に行き交っていることを意味し、経済活動が活発であるバロメーターとも言えます。成田空港が2019年上半期に12万9596回という驚異的な回数を記録した事実は、まさに日本の空が「過密」なほどに充実している象徴なのです。
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