2019年07月22日に90歳でこの世を去った中国の李鵬元首相に対し、最後のお別れを告げる告別式が2019年07月29日に執筆されました。会場となったのは北京西郊に位置する「八宝山革命公墓」です。ここは党の幹部や功労者が眠る特別な場所であり、厳かな空気が漂うなかで執り行われました。中国の政治史に大きな足跡を残した人物の死ということもあり、国内外から熱い視線が注がれています。
今回の式典で最も注目を集めたのは、習近平国家主席をはじめとする現役トップ層だけではなく、江沢民元国家主席が姿を見せたことでしょう。御年92歳の江氏が公の場に登場するのは異例のことであり、その足取りがしっかりしている様子が映し出されると、SNS上では「まだこれほどまでにお元気だったのか」と驚きの声が広がりました。健康不安説を打ち消すかのようなその姿は、党内の安定を象徴しているかのようです。
国営の中央テレビが放映した映像には、習氏を筆頭に、現在の中国を動かす最高意思決定機関である「政治局常務委員」の面々が続々と現れる様子が記録されています。政治局常務委員とは、数千万人の党員の頂点に立つわずか7人のエリートたちを指す言葉です。彼らに続いて、実力者である王岐山国家副主席と江氏が列をなし、李鵬氏の遺族へと深い哀悼の意を捧げるシーンは、非常に重厚な印象を与えました。
李鵬氏といえば、激動の時代に首相として辣腕を振るった人物ですが、その評価については現在でもSNSやネット掲示板で激しい議論が交わされることがあります。保守派の重鎮としての顔を持つ彼への追悼は、単なる一人の政治家の死を超え、中国のこれまでの歩みを再確認する儀式のような意味合いも帯びていると感じられます。指導部が一堂に会したことで、組織の揺るぎない「団結」を国内外へアピールした形といえるでしょう。
編集者としての視点から見れば、江沢民氏という「前時代の象徴」が現職の習近平氏と同じフレームに収まる演出には、極めて高度な政治的メッセージが込められていると推測されます。新旧の指導者が肩を並べることで、党の伝統が途切れることなく継承されていることを視覚的に示したのです。このような権威の示し方は、インターネットが普及した現代においても、中国という巨大な国家をまとめる上で欠かせない手法なのでしょう。
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