2019年10月1日の消費税率引き上げがいよいよ目前に迫ってきました。政府はこの増税に伴う消費の冷え込みを防ぐため、中小店舗でのキャッシュレス決済に対して最大5%のポイントを還元する大規模な施策を準備しています。2019年7月31日、経済産業省はこの事業に参加が決定した全国の中小加盟店約4700件のリストを初めて公表しました。
「キャッシュレス・ポイント還元事業」とは、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済を利用した際に、国がポイント分を補助する仕組みのことです。消費者の皆様にとっては実質的な減税効果があるため、どの店が対象になるのかは非常に関心の高いトピックでしょう。今回発表されたリストは、まさにその第一弾となる重要な情報源といえます。
しかしながら、現場では大きな課題も浮き彫りになっています。現在、全国の店舗から寄せられた申請数は約24万件にものぼっていますが、実際に登録が完了して公表に至ったのは、そのうちのわずか2%程度にとどまりました。膨大な事務作業によって、手続きに大幅な遅れが生じている実態が浮き彫りになった形です。
この状況に対してSNS上では、「自分のよく行く店がリストに載っていない」「10月に間に合うのか不安だ」といった切実な声が数多く寄せられています。また、店舗側からも「手続きが複雑で分かりにくい」という困惑の意見が散見され、制度の周知とスムーズな運用を求める声が急速に高まっているようです。
メディア編集者としての私の視点では、この「24万件対4700件」という数字の乖離は見過ごせない問題だと感じています。消費者の期待が大きい施策だけに、開始時点で対象店舗が少ないままでは、キャッシュレス化の推進という本来の目的が揺らぎかねません。政府には、審査のスピードアップと分かりやすい情報提供を強く望みたいところです。
2019年10月のスタートまで残された時間はわずかしかありません。これから順次リストは更新されていく予定ですが、私たち消費者は、どの店舗が「おトク」に買い物できる場所なのかを冷静に見極める必要があります。今後の登録店舗の拡大ペースが、増税後の家計を左右する大きな鍵となるのは間違いないでしょう。
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