子どもの尊い命を守るための最前線で、いま極めて深刻な事態が進行しています。厚生労働省が2019年08月01日に発表した最新の調査結果によれば、児童虐待の疑いがあるとの通報を受けてから、原則として48時間以内に子どもの安全を直接確認する「48時間ルール」が、年間で1万1984件も守られていなかったことが明らかになりました。これは全通告件数の約7.8%を占める数字であり、現場がいかに逼迫しているかを物語っています。
そもそも「48時間ルール」とは、虐待の早期発見と深刻化を防ぐために国が定めた極めて重要な指針です。通告から丸2日以内に児童相談所の職員などが子どもの姿を肉眼で確認し、傷の有無や健康状態を把握することを義務付けています。しかし、今回の調査では期限内に確認が取れなかったケースのうち、415件で最終的に一時保護などの緊急措置が必要だったことも判明しました。これは、救えるはずのサインが見過ごされていた可能性を示唆しています。
制度の形骸化を防ぐために今求められる抜本的な対策
SNS上では、この発表を受けて「あまりにも多すぎる」「ルールが形だけのものになっているのではないか」といった厳しい批判の声が相次いでいます。特に2019年06月に北海道札幌市で発生した女児衰弱死事件など、痛ましい事件が後を絶たない現状に対し、国民の不安と怒りは頂点に達していると言えるでしょう。現場の職員不足や業務過多は周知の事実ですが、命の重さを考えれば、現状の体制維持だけで済まされる問題ではありません。
私自身の見解としても、児童相談所のマンパワー不足を理由に「確認漏れ」を容認する風潮には強い危機感を覚えます。48時間という数字は決して妥協できるラインではなく、子どもの生死を分ける決定的な境界線です。安否確認のプロセスを効率化するためのIT導入や、警察とのより強固な連携強化は避けて通れない課題でしょう。予算の拡充はもちろんのこと、社会全体で子どもを見守るネットワークを再構築することが急務であると考えられます。
厚生労働省は今回の実態調査を足がかりに、ルールの徹底に向けた具体的な施策を打ち出す方針です。2019年08月01日というこの日を、単なる統計発表の日とするのではなく、二度と救える命をこぼさないための大きな転換点にしなければなりません。行政の対応をただ待つだけでなく、私たち一人一人が周囲の異変に敏感になり、声を上げ続ける姿勢が、今まさに試されているのではないでしょうか。
コメント