2019年6月7日、日本の法制度における大きな転換点となる出来事がありました。判断能力が不十分な方を支援する**「成年後見制度」を利用している方が、公務員や法人役員など、さまざまな資格や地位を失ってしまう原因となっていた「欠格条項」を原則として削除する一括法が、参議院本会議で全会一致で可決・成立したのです。この法改正は、長年にわたり指摘されてきた制度の矛盾を解消し、社会全体に大きな影響を与える画期的な一歩となるでしょう。
成年後見制度とは、認知症、知的障害、精神障害などによってご自身の判断能力が不十分な方を法的に守り支えるための仕組みで、後見人などがその方の財産の管理や福祉サービスの手続きなどを代行します。本来は支援のための制度であるにもかかわらず、これまでは欠格条項が存在していたために、制度を利用した人がそれまで従事していた公務員や弁護士といった国家資格を失う事態や、建設業や貸金業といった事業の営業許可を得られないといった不利益を被ることが多々ありました。
この理不尽な状況は、制度の本質的な目的と矛盾しており、支援が必要な人々が制度の利用をためらう大きな要因となっていました。SNS上でも、「やっと変わった」「人権回復だ」「当たり前のこと」といった安堵や歓迎の声が多く寄せられ、今回の法改正が多くの国民にとって待望の改革であったことが窺えます。欠格条項は、判断能力の有無と職務遂行能力を結びつける固定観念に基づくものであり、一律に資格を剥奪することは多様性を尊重する現代社会において不適切だったと言えるでしょう。
私個人の意見としても、この一括法の成立は極めて重要な進展だと考えております。支援を必要とする人々が、その支援を受けることによって社会参加の機会を失うことがあってはなりません。今回の欠格条項の原則削除によって、成年後見制度がより利用しやすくなり、本当に支援が必要な方が安心して制度を活用できる環境が整うことが期待されます。これにより、認知症の方や障害を持つ方々が、その能力に応じて社会でより活躍できる道が開けるはずです。
法務省の発表によると、この成立した法律は、多くの法律に跨る欠格規定を一括で見直すという手法が採られています。これは、個別の法律を一つひとつ改正する手間を省き、迅速かつ包括的な人権保障を実現するための賢明な判断であると言えるでしょう。この改革が、今後、日本における共生社会の実現に向けた力強い追い風**となることを心より願っております。
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