北海道で働く皆さんに、生活の基盤を揺るがす大きなニュースが飛び込んできました。2019年08月14日、札幌市内において北海道地方最低賃金審議会が開催され、道内の最低賃金を時給861円に引き上げるよう北海道労働局長へ答申が行われたのです。今回の決定は、現在私たちが手にしている時給を26円も底上げするものであり、家計に与えるインパクトは決して小さくないでしょう。
この「最低賃金」とは、雇い主が労働者に支払わなければならない時給の最低ラインを法律で定めた制度を指します。もしこの金額を下回る賃金で働かせた場合、雇い主には罰則が科せられるほど、働く側の権利を守るための強力なルールなのです。今回の引き上げ率は3.11%に達しており、現在の計算方式が導入された2002年度以降、過去最高の数値を叩き出しました。16年連続の増額という勢いそのままに、金額面でも過去最大級の改定となります。
異議申し立てなどの手続きを経て、正式に決定すれば2019年10月01日からこの新料金が適用される見通しです。今回の判断の背景には、2019年07月に厚生労働省の中央最低賃金審議会が示した指針がありました。北海道は宮城県や新潟県、福岡県といった主要都市を抱える自治体と同じランクに位置付けられ、全国的な賃金底上げの流れにしっかりと呼応する形となっています。3年連続で3%を超える高い上昇率は、労働環境の劇的な変化を象徴しているといえるでしょう。
過去最大の上げ幅にSNSも騒然!期待と不安が入り混じる現場の声
SNS上では今回の発表直後から、多くの道民や企業担当者によるリアルな声が次々と投稿されています。「時給が上がるのは純粋に嬉しい」「これで冬の暖房代が少しは楽になるかも」といった喜びの声が目立つ一方で、経営側からは「人件費の急騰で店を維持できるか不安だ」という悲鳴にも似た意見が散見されました。このように、賃金の引き上げは労働者にとっては朗報である反面、地域経済を支える中小企業にとっては非常に厳しい舵取りを迫られる試練でもあるのです。
私自身の見解としては、今回の26円という引き上げ額は、今の北海道が抱える労働力不足を解消するための「攻めの一手」であると感じます。都市部への人口流出を食い止め、道内で働く魅力を高めるためには、まずは目に見える形での待遇改善が不可欠だからです。しかし、単に賃金が上がるだけで終わらせず、それに見合う労働生産性の向上や、IT活用による業務の効率化を官民一体となって進めていくことが、本当の意味での豊かな北海道を創る鍵になるのではないでしょうか。
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