海外旅行や出張の際、手元の現金が心細くなって焦った経験はありませんか。日本が誇る国際カードブランドのジェーシービー(JCB)は、そんな不安を解消する画期的なサービスへの乗り出しを決定しました。2019年10月16日の発表によれば、同社はスマートフォンの専用アプリを活用し、小売店のレジで直接現金を受け取れる仕組みを導入するとのことです。
この野心的なプロジェクトのパートナーとなるのは、シンガポールで急成長を遂げているスタートアップ企業のSOCASH社です。同社は、銀行口座の預金を街中のショップで引き出す「キャッシュアウト」サービスを専門としています。これは、銀行の窓口やATMに行かずとも、身近なコンビニなどで現金を手に入れられる仕組みを指し、金融インフラの新しい形として世界的に注目を集めている形態といえるでしょう。
2020年春の始動へ!東南アジアを網羅する利便性の向上
具体的なサービス開始時期は、2020年春頃を目指して準備が進められています。利用者はSOCASH社のアプリに自身のJCBカードをあらかじめ登録するだけで準備完了です。アプリ上で引き出したい金額と、現金を受け取る店舗を指定し、店頭でQRコードを提示するだけのスマートな流れで完了します。シンガポール国内では、すでに食品スーパーやコンビニなど約1400カ所が対象となっており、抜群の網羅性を誇ります。
SNS上では「ATMを探し回る手間が省けるのは本当に助かる」「海外のATMはスキミングの不安があるから、店員のいるレジで引き出せるのは心理的に安心」といった期待の声が続出しています。現在はキャッシュレス化の波に押され、世界的にATMの設置台数が減少傾向にあります。こうした時代の転換点において、JCBはあえて「現金の入手経路を多様化させる」という逆転の発想で、ユーザーの利便性を追求しているのです。
私個人としては、このJCBの戦略は非常に理に適った「攻めの一手」だと評価しています。完全なキャッシュレス社会への移行期だからこそ、チップや屋台での支払いなど、どうしても現金が必要な場面は確実に残ります。そうした痒い所に手が届くサービスを提供することは、ブランドへの信頼感を高めることに直結するはずです。今後はマレーシアやインドネシアのホテルなどへの拡大も視野に入れているとのことで、東南アジア全域での展開が今から待ち遠しくてなりません。
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