日本の金融・サービス界を牽引するオリックスが、産業界の未来を占う「市場調査」という新たなフィールドへ鮮烈な一歩を踏み出しました。2019年12月07日、同社はインドの調査大手である「マーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)」との業務提携を発表したのです。今回の提携により、オリックスは日本国内における独占代理店契約を締結し、世界最先端の知見を日本企業へ届ける重要な架け橋となります。
提携先であるマーケッツアンドマーケッツ社は2009年に設立され、現在はインド、米国、ドイツを拠点に急成長を遂げている企業です。特筆すべきは、同社が「新興産業」の予測調査において世界屈指の強みを誇っている点でしょう。例えば「3Dプリンターを用いた食品製造」といった、まだ誰も答えを持っていないような革新的分野において、緻密なデータに基づいた将来予測を提示してくれるのです。
今回のサービスは定額制で提供される予定であり、契約者は5,000本を超える膨大な調査リポートを無制限で閲覧することが可能です。さらに、個別のニーズに応じた追加調査や、自社の新製品に対する専門的な評価といったコンサルティング業務も受けられるという、至れり尽くせりの内容となっています。ネット上では「情報の質が勝負を分ける時代に、この提携は心強い」といった、ビジネス層からの期待の声が数多く上がっています。
金融の枠を超えた「戦略的パートナー」への進化
オリックスがこの分野に参入した背景には、単なる情報提供に留まらない、より深い戦略的な狙いが透けて見えます。同社は顧客の新規事業開発やM&A(企業の合併・買収)という最上流の企画段階から深くコミットし、そこから派生する金融サービスとの相乗効果を狙っています。M&Aとは、自社にない技術や市場を買い取ることで成長を加速させる手法ですが、その成功には正確な市場予測が欠かせません。
今回の参入によって、オリックスはベンチャー投資を検討する企業に対しても、マーケッツ社の高度な知見を提供できるようになります。これまでの融資や不動産といった物理的な支援に加え、「情報」という付加価値を与えることで、顧客の成長を全方位からバックアップする体制が整ったと言えるでしょう。各企業のニーズに合わせた最適なマッチング支援も、この強力なデータ基盤があればさらに精度が増すに違いありません。
私個人の見解として、今回のオリックスの動きは、現代の不確実なビジネス環境における「情報の重要性」を再定義するものだと感じています。特に、インド企業の持つ爆発的な成長エネルギーと分析力を、オリックスという信頼あるフィルターを通して活用できるメリットは計り知れません。予測困難な未来に対して、単なる勘に頼るのではなく、データに基づいた「攻めの経営」を実現するための強力な武器になるはずです。
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