ファンケル株が急騰!2019年8月のインバウンド市場とキリン提携がもたらす化粧品業界の新たな潮流

2019年08月22日の東京株式市場において、化粧品大手のファンケルが投資家からの熱い視線を浴びています。同社の株価は一時、前日比で4%も跳ね上がり、2501円という高値を記録しました。この背景には、日本政府観光局(JNTO)が2019年08月21日に発表した最新のデータが大きく関係しているようです。7月の訪日外国人客数において、中国からの旅行者が前年同月比で約2割も増加したことが、市場にポジティブな驚きをもたらしました。

いわゆる「インバウンド」とは、海外から日本へやってくる旅行者による消費需要を指しますが、この期待感が再び高まりを見せています。当日の終値も2481円と、前日比3%高を維持して取引を終えました。SNS上でも「やはり中国パワーは侮れない」「化粧品株の底堅さを感じる」といった声が目立ち、個人投資家の間でもこの勢いは大きな話題となっているようです。まさに、アジアの旺盛な美への追求が日本のマーケットを突き動かしていると言えるでしょう。

この日はファンケルだけでなく、資生堂が6%高、コーセーが2%高となるなど、主要な化粧品メーカーが軒並み買われる展開となりました。現在、日韓関係の冷え込みによって韓国からの訪日客数は減少傾向にありますが、投資家たちは冷静に市場を分析しています。実は、化粧品のインバウンド需要において、中国からの顧客が占める割合は8割を超えているのです。そのため、韓国勢の減少よりも、最大顧客である中国勢の動向が株価を左右する決定打となります。

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V字回復への期待とキリンとの戦略的提携の行方

インバウンド関連企業にとって、2019年07月から09月期以降は、業績が大きく跳ね上がるチャンスの時期でもあります。2018年の同時期には相次ぐ自然災害によって客足が一時的に鈍ったため、その反動(ベース効果)で利益の伸びが際立ちやすくなるのです。ファンケルの直近の営業利益は微減となりましたが、2020年03月期には21%増という強気な通期見通しを立てており、成長のシナリオは着々と描かれている様子が伺えます。

さらに注目すべきは、2019年08月06日に発表されたキリンホールディングスとの資本業務提携です。キリンがファンケルに約33%出資し、共同で商品開発や研究を行うこのタッグは、業界の勢力図を塗り替える可能性を秘めています。「インナービューティー(内面からの美容)」や健康食品分野での相乗効果が期待されますが、市場ではまだ具体的な成果を見極めようとする慎重な姿勢も見受けられます。巨大資本との融合が、どのような革新を生むのかが焦点です。

一方で、創業以来のカリスマである池森賢二会長が経営の一線を退くことに対し、運用のプロからは「リーダー不在」への不安を指摘する声も上がっています。編集者の視点から言えば、今のファンケルはまさに第二の創業期というべき過渡期にあります。インバウンドという外部要因と、キリンとの提携という内部変革が、どのように化学反応を起こすのでしょうか。伝統的な品質へのこだわりと、次世代のビジネスモデルが融合したとき、真の飛躍が始まると私は確信しています。

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