2019年10月01日に実施された消費税率の引き上げは、私たちの暮らしや企業の経営にどのような変化をもたらしたのでしょうか。帝国データバンク高松支社が四国に本社を置く企業を対象に行った調査によれば、全体の約3割にあたる29.0%の企業が「駆け込み需要があった」と回答しています。これは、増税前に少しでも安く購入しようとする消費者の心理が、四国エリアでも一定の動きとなって現れたことを示しているでしょう。
今回の調査は2019年10月に実施され、地元の企業300社から貴重な回答を得る形となりました。興味深いことに、駆け込み需要を実感したと答えた企業のうち、なんと54.0%もの企業がその後の「反動減」に直面していると明かしています。反動減とは、増税前に買い溜めをした反動で、増税後に一時的に売り上げが大きく落ち込む現象を指す言葉です。せっかくの活況も、その後の冷え込みとセットであるという厳しい現実が浮き彫りになりました。
業界によって分かれた明暗とSNSで囁かれるリアルな声
この現象を業界別に詳しく分析してみると、最も顕著な動きを見せたのは小売業で、66.7%という高い割合で駆け込み需要を報告しています。これに卸売業の43.8%、サービス業の27.6%が続く形となりました。SNS上でも「9月末のスーパーやドラッグストアの混雑が凄まじかった」といった投稿が相次いでおり、生活に密着した分野ほど、増税の影響をダイレクトに受けている様子が伺えます。一方で、約3分の2にあたる65.7%の企業は「需要の変化はなかった」と冷静に受け止めているようです。
私個人の見解としては、数字以上に地方経済の「底力」と「課題」が混在していると感じざるを得ません。駆け込み需要が特定の業界に偏っている点は、消費者が支出に対して非常にシビアになっている証拠でもあります。企業は単なる一時的なイベントとして捉えるのではなく、増税後の買い控えをいかにカバーするか、独自の付加価値を模索するフェーズに突入したと言えるでしょう。SNSでの反応を見ても、価格だけでなく「サービスの質」を求める声が以前より高まっている印象を受けます。
2019年12月07日現在、四国の企業はまさに変化の荒波の中に立たされています。反動による落ち込みを最小限に抑え、いかに地域経済の循環を維持していくかが今後の大きな鍵となるはずです。今回の調査結果は、決して楽観視できるものではありませんが、消費者の動向を的確に捉えるための重要な指標となります。これからの年末商戦に向けて、各社がどのような戦略を打ち出してくるのか、引き続き目が離せません。
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