2019年04月に千葉県警流山署で発生した耳を疑うような事件が、大きな波紋を広げています。警察に保護されていた60代の男性に対して、あろうことか全裸になるよう強要したとして、当時留置管理課長を務めていた56歳の男性警部が、特別公務員暴行陵虐の疑いで書類送検されました。2019年08月24日に発表されたこのニュースは、法を守るべき立場にある者の暴挙として、社会に強い衝撃を与えています。
今回の事件で適用された「特別公務員暴行陵虐(とくべつこうむいんぼうこうりょうぎゃく)」という罪名は、一般の方にはあまり馴染みがないかもしれません。これは、裁判官や検察官、警察官などが、その職権を乱用して被告人や被疑者、あるいは今回のように保護されている人に対して暴行や恥辱を与える行為を指します。人の尊厳を著しく傷つける行為であり、法治国家の根幹を揺るがしかねない重大な過失と言えるでしょう。
「興奮させて入院させるため」という驚愕の動機
書類送検を受けた警部は、県警の調べに対して「男性を精神科病院に入院させるための条件として、興奮状態にさせようと思い、我を忘れてしまった」という趣旨の供述をしています。本人の同意なく服を脱がせ、裸の状態に置くことで精神的な揺さぶりをかけようとしたという主張ですが、これが事実であれば、警察官としての適性を根本から疑わざるを得ません。到底、職務の一環として許容される範囲を超越しています。
この異例の事態に対し、千葉県警は当該の警部を停職処分としましたが、本人は既に依願退職の道を選びました。SNS上では「警察が最もやってはいけないことだ」「弱者を守るべき場所で、なぜこのような虐待が起きるのか」といった、怒りと失望が混じった声が相次いでいます。特に、保護されている無抵抗な高齢男性を標的にしたという点に、多くの人々が強い嫌悪感を抱いているようです。
私自身の見解を述べさせていただくと、今回の事件は単なる個人の逸脱にとどまらず、閉鎖的な留置場という環境が生んだ組織的な闇を感じさせます。どんな理由があろうとも、人の羞恥心を煽り、尊厳を奪うことでコントロールしようとする手法は、法執行機関として断じて認められません。こうした不祥事が繰り返されないよう、徹底した監視体制の構築と、人権意識の抜本的な改革が今まさに求められています。
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