デジタルコンテンツの常識が、今まさに大きく塗り替えられようとしています。アソビモ株式会社は、2019年09月中に電子書籍を「中古品」として二次流通させるという、これまでにない画期的なプラットフォームの提供を開始すると発表しました。これまでは一度購入したら読み終えて終わりだったデジタルデータが、実物の本のように他者へ譲渡したり売却したりできる環境が整うことになります。
この革新的な試みを支えているのは、今話題の「ブロックチェーン」という最先端の技術です。これは日本語で「分散型台帳」とも呼ばれ、データの改ざんを極めて困難にする仕組みを指します。この技術によってコンテンツと購入者の情報を厳密に紐付けることで、デジタルデータの課題であった無限コピーによる不正な複製品の流通を完璧に防ぎ、唯一無二の「資産」としての価値を担保することに成功しました。
出版社にも利益が還元される三方よしの仕組み
注目すべき点は、中古売買が行われるたびに収益の一部が出版社側へ適切に還元されるという独自のエコシステムでしょう。従来の実物の古本市場では、著作者や出版社に再販時の利益が戻ることはありませんでしたが、今回のサービスはその課題を鮮やかに解決しています。これにより、2019年08月28日現在ですでに約50社もの出版社が賛同を示しており、約1万冊という豊富なラインナップでスタートを切る予定です。
SNS上では、このニュースに対して「ついに電子書籍を資産として持てる時代が来たのか」「読み終わった漫画を売って新しい本を買う循環ができるのは嬉しい」といった、期待に満ちた声が数多く寄せられています。一方で「安く買えるのは助かるけれど、作家さんの応援になるのか不安だった。でも収益が還元されるなら安心して利用できる」という、クリエイターへの配慮を感じさせる前向きな意見も目立ち、ユーザーの関心の高さが伺えます。
編集者の視点から見ても、この取り組みは出版業界全体の活性化につながる重要な一歩だと確信しています。電子書籍の「所有権」が明確になることで、心理的な購入ハードルが下がり、結果として新刊の動向にも良い影響を与えるはずです。アソビモは年間で5億円規模の売上高を目指すとしており、この野心的な目標が達成されることで、デジタルとリアルの境界線がさらに曖昧になっていく未来が非常に楽しみでなりません。
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