【レスリング世界選手権】向田真優選手が銀メダル!東京2020内定も宿敵に惜敗、吉田沙保里の背中を追う新星の課題と決意

カザフスタンのヌルスルタンで開催されているレスリング世界選手権にて、2019年09月18日、女子53キロ級の決勝戦が行われました。日本代表の向田真優選手(至学館大)は、北朝鮮のパク・ヨンミ選手と激突。惜しくも敗れはしたものの、銀メダルを獲得すると同時に、2020年に開催される東京五輪への出場内定を勝ち取りました。悲願の五輪切符を手にした瞬間でしたが、試合後の彼女の表情には、喜びよりも悔しさが色濃く滲んでいるように見受けられました。

今回の決勝戦は、2019年04月のアジア選手権で逆転負けを喫したパク選手へのリベンジマッチでもありました。向田選手は雪辱を誓ってマットに上がりましたが、相手の圧倒的な実力の前に苦戦を強いられます。1点を先制したものの、一瞬の隙を突いたカウンターで背後を取られると、そこからは防戦一方の展開となりました。立て続けに「ローリング」という、相手を寝かせた状態で回転させてポイントを奪う技を決められ、反撃の糸口を掴めないまま試合は決しました。

結果は「テクニカルフォール」負け。これはレスリングにおいて、相手との点数差が一定以上(女子は10点差)開いた時点で、実力差が明白であるとして試合が打ち切られる決着方法を指します。SNS上では「東京五輪内定おめでとう!」という祝福の声が上がる一方で、「北朝鮮の選手が強すぎる」「向田選手の攻撃力をもっと見たい」といった、今後の成長を期待する熱いコメントが数多く寄せられ、注目度の高さが伺える一戦となりました。

向田選手は三重県出身で、かつて「霊長類最強女子」と称された吉田沙保里さんの後継者として大きな期待を背負っています。彼女の持ち味は堅実な試合運びですが、守りに入るあまり自ら攻める姿勢が影を潜めてしまった点は否めません。吉田さんのような爆発的な攻撃力を手に入れることが、五輪金メダルへの絶対条件と言えるでしょう。編集者としての私見ですが、この敗北こそが彼女をさらに強くする「劇薬」になるのではないかと確信しています。

試合からしばらく経ち、取材に応じた向田選手の目にはうっすらと涙が浮かんでいました。「アジア選手権より強い気持ちで戦えた」と精神的な成長を口にする一方で、技が出せなかった悔しさを露わにしています。しかし、「東京五輪に向けて絶対に勝ちたいという気持ちになれた」と語る彼女の瞳には、すでに次なる戦いへの火が灯っていました。この2019年09月18日の悔しさを糧に、夢の舞台で頂点に立つ姿を誰もが待ち望んでいます。

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