2019年09月20日、ニューヨークのデブラシオ市長が、2020年のアメリカ大統領選挙に向けた民主党の候補者指名争いから身を引くことを明らかにしました。米メディアのインタビューに応じた同氏は、志半ばでレースを離れる決断を下しています。巨大都市のリーダーとして鳴り物入りで参戦した彼でしたが、過酷な選挙戦の壁は想像以上に厚かったようです。
今回の撤退の背景には、候補者が20人以上にものぼる「大混戦」がありました。デブラシオ氏は、地球温暖化対策やマイノリティ(少数派)の権利保護といったリベラルな政策を前面に押し出していました。しかし、個性の強いライバルたちがひしめき合う中で、自身の存在感を十分にアピールできず、支持率の低迷に苦しんでいたのが実情でしょう。
SNS上では「地元ニューヨークの公務に専念すべきだ」という厳しい指摘がある一方で、「彼の進歩的な視点は議論を豊かにした」と惜しむ声も上がっています。指名争いとは、党の代表として大統領選に挑む一人を決めるための予備選挙プロセスを指しますが、知名度がある現職市長であっても、全米の心を掴むことの難しさが改めて浮き彫りとなりました。
リベラルな理想と現実のギャップ
個人的な見解を述べさせていただくと、彼の掲げた「格差是正」のメッセージ自体は、現代のアメリカが直面する課題を的確に捉えていたと感じます。ただ、あまりにも多くの候補者が似たようなスローガンを掲げたため、差別化が図れなかったのではないでしょうか。有権者にとっては、誰が最もトランプ大統領に対抗できる実務能力を持っているかという点が、より重要な判断基準になっている印象を受けます。
2019年09月21日現在の情勢を見る限り、民主党内のサバイバルレースはさらに激化していくことが予想されます。デブラシオ氏の撤退により、彼が抱えていたリベラル層の票がどの候補者に流れるのかが、今後の大きな注目ポイントになるでしょう。巨大都市の首長としての経験を、次はどのような形で政治に還元していくのか、彼の再起にも期待したいところです。
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