国内最大級のゲーム情報プラットフォームを運営する株式会社GameWithから、気になる最新の業績動向が伝わってきました。2019年6月1日から2019年8月31日までの3ヶ月間における単独決算において、営業利益が前年の同じ時期と比較して約5割も減少する1億3000万円程度に留まる見通しであることが判明しました。これほどの減益と聞くと驚く方も多いかもしれませんが、その裏側には企業としての大きなステップアップが隠されています。
大幅な利益の押し下げ要因となったのは、東証マザーズから東証1部へと市場区分を変更するための、いわゆる「指定替え費用」です。今回、約2億円弱という多額のコストを計上したことが大きなインパクトを与えました。東証1部はいわば日本企業のトップリーグであり、そこへの参入は社会的信用や知名度を飛躍的に高める戦略的な投資と言えるでしょう。単なる損失ではなく、将来への布石として前向きに捉えるべき局面かもしれません。
売上高に目を向けると、約7億5000万円程度と前年比でわずかに減少する見込みです。背景には、主軸であるメディア事業において、ページビュー(記事の閲覧数)に応じた広告収入が伸び悩んでいる現状があります。SNS上でも「最近は動画での攻略情報が増えた」という声や、「特定のタイトルに依存しない収益モデルが必要では」といったユーザーからの鋭い指摘が散見されており、既存のビジネスモデルが大きな転換期を迎えていることが伺えます。
しかし、こうした苦境を支えているのが、人気スマートフォン向けカード対戦ゲーム「シャドウバース」を筆頭としたeスポーツイベントの運営です。従来のテキストベースの広告収入に頼るのではなく、実際の大会運営やイベントを通じて収益を確保する新しいスタイルが芽吹き始めています。ゲームの「情報」を売るだけでなく、ゲームを通じた「体験」をプロデュースする力こそが、これからの同社の生命線になっていくはずです。
注目の2019年6〜8月期決算の正式な発表は、2019年9月26日に行われる予定となっています。2020年5月期通期では、売上高が前期比2%増の32億円、営業利益は24%減の6億1600万円を見込んでおり、投資フェーズとしての耐え時が続くでしょう。個人的には、市場区分変更による信頼向上を追い風に、いかにして「観るゲーム」や「競うゲーム」といった次世代の熱狂をマネタイズできるかに期待しています。
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