上質なシャツを適正価格で提供することで知られる「メーカーズシャツ鎌倉」が、ついに2019年11月に中国本土への初進出を果たします。SNS上でも「ついに鎌倉シャツが中国で買える!」「オーダーメードの展開が楽しみ」といった期待の声が続々と寄せられているようです。米国に続く海外の直営店2カ国目となる今回の挑戦は、同社にとって大きな節目となるでしょう。
注目の第1号店は、世界中の企業が集積する大都市である上海の中心部、大型商業施設の「静安ケリーセンター」にオープン予定です。約130平方メートルというゆったりとした空間には、主力のワイシャツをはじめ、ネクタイや名刺入れといった小物類まで、日本国内と遜色のない豊富なアイテムが並びます。当初からワイシャツだけで4000枚もの在庫を用意し、現地のビジネスパーソンの心をつかむ気迫が感じられますね。
中国市場に特化した魅力的な新サービス
さらに特筆すべきは、日本国内にはない中国店舗限定のサービスを展開する点にあります。中国の消費者は日本人に比べて体格ががっしりとしている方が多い傾向があるため、店舗内に裾丈などの微調整を行う「お直し工房」を新たに設置するそうです。顧客一人ひとりの体型に寄り添う、細やかな気配りが光る戦略と言えます。
また、用意された型紙をベースに、首回りや袖丈などのサイズを細かく指定して自分だけの一着を作れる「パターンオーダー」にも対応しています。フルオーダーよりも手軽でありながら、既製品以上の美しいシルエットと極上のフィット感を得られるのが魅力です。メイド・イン・ジャパンの確かな品質と、オーダーメードによる高級感の掛け合わせで、現地の富裕層を魅了していくことでしょう。
綿密なマーケティングと今後の展望
今回の出店は、決して唐突なものではありません。発端となったのは、2015年に東京の銀座にオープンした店舗で、ここを訪れた外国人観光客の間で品質の高さが話題となりました。その後、2017年には中国専用のオンラインストアを開設し、2019年1月からは中国のIT大手であるアリババ集団のプラットフォームでも販売を開始するなど、着実に足場を固めてきたのです。
さらに、2018年12月と2019年6月には、上海において期間限定のポップアップストアを出店しました。店舗ではサイズの採寸と試着のみを行い、実際の購入はインターネット経由とする画期的なテストマーケティングを実施しています。これによって来店者の動向や売れ筋商品を正確に分析し、満を持しての常設店オープンに至ったわけですね。
私個人としても、日本の精巧なモノづくりが海を越えて高く評価されることは、非常に誇らしく喜ばしい出来事だと感じています。徹底した市場調査に基づき、現地のニーズに合わせた柔軟なサービスを提供する同社の姿勢は、海外進出を狙う他の日本企業にとっても大いに参考になるはずです。上海を起点として北京などへも拡大していくメーカーズシャツ鎌倉の快進撃から、今後も目が離せません。
コメント