石川県金沢市の橋本確文堂が制作する、地域密着型のご当地手帳「金沢手帖」の2020年版がついに完成しました。2019年10月17日に発表された今作は、単なるスケジュール管理の道具にとどまらない圧倒的な情報量が特徴です。地元の方から観光客まで、金沢を愛するすべての人に寄り添う一冊に仕上がっています。
創刊から7年目を迎える今回の目玉は、金沢が誇る食文化の象徴である「和菓子」と、街のシンボル「金沢城」に焦点を当てた大特集でしょう。和菓子は茶の湯文化と共に発展した、芸術品のように美しい伝統菓子を指します。誌面さながらの充実した記事は、読むだけで金沢の奥深い歴史を旅しているような気分にさせてくれるはずです。
SNS上では「毎年この表紙を楽しみにしている」「手帳というより、もはや金沢のガイドブックだ」といった期待の声が数多く寄せられています。橋本確文堂のこだわりが詰まったこの一冊は、デジタル化が進む現代だからこそ、あえて手書きで日常を彩る楽しさを再確認させてくれる、魔法のようなアイテムといえるでしょう。
北村紗希氏が手掛ける梅模様の表紙と金沢城のロマン
デザイン面での注目は、創刊以来一貫して表紙を担当している型染め作家、北村紗希氏による美しい装丁です。2020年版では、金沢市の市章(自治体を象徴するマーク)にも採用されている「梅鉢紋」を連想させる、可憐な梅の模様が取り入れられました。伝統技法である型染めの温かみが、手にするたびに心を和ませてくれます。
また、歴史ファンにとって見逃せないのが金沢城の特集記事です。加賀藩前田家の居城であったこの城は、時代ごとに異なる石積みの技術が見られる「石垣の博物館」としても知られています。編集者の視点から見ても、これほど地域のアイデンティティを濃縮して詰め込んだ手帳は珍しく、所有する喜びを感じさせてくれる逸品だと確信しています。
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