阪奈病院で多剤耐性アシネトバクターの院内感染が発生、吸引器の使い回しが原因か。命を守るべき現場で何が起きたのか?

大阪府大東市にある「阪奈病院」において、衝撃的な院内感染の実態が2019年10月17日に公表されました。2017年から2019年にかけて、結核で入院していた患者のうち18名もの方々が、「多剤耐性アシネトバクター」という非常に厄介な細菌に感染していたことが判明したのです。

この細菌は、多くの抗菌薬が効かなくなる性質を持っており、医療現場では極めて警戒される存在として知られています。通常であれば健康な人に害を及ぼすことは少ないのですが、免疫力が低下している入院患者にとっては、命を脅かす深刻な脅威となり得るでしょう。

残念ながら、感染が確認された患者の大半は、その発覚からわずか2カ月足らずで亡くなっています。病院側は当時71歳だった男性患者について、この細菌感染が死亡に直接的な因果関係を持っていた可能性が高いと認めており、事態の重さが浮き彫りになりました。

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不適切な器具の共有が招いた悲劇と隠蔽された7カ月

今回の集団感染を引き起こした背景には、基本的な衛生管理の欠如があったと指摘されています。本来、喉に溜まった粘液を取り出すための「たん吸引器」は、感染防止のために患者1人につき1台を使用するのが鉄則ですが、現場では複数の患者間で使い回されていたのです。

医療機関として信じがたい管理体制に対し、SNS上では「病院に行くのが怖くなる」「人手不足が理由だとしても許されない」といった憤りの声が噴出しています。命を預かる場所でのこうした不注意は、患者や家族の信頼を根底から覆す裏切り行為と言えるはずです。

さらに深刻なのは、病院側が事態を把握してから公表までに約7カ月もの歳月を要した点でしょう。情報の隠蔽はさらなる被害を招く恐れがあり、透明性のある説明が求められます。二度と同じ過ちを繰り返さないよう、徹底した再発防止策の構築が急務ではないでしょうか。

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