現代社会の第一線で、颯爽と活躍する女性たちの中に「女子校出身者」が驚くほど多いことに気づいたことはありませんか。性別の壁を意識せず、自分自身の個性や能力を真っ直ぐに伸ばすことができる女子教育には、実は深い謎と魅力が隠されています。そんな女子校の真髄に迫る一冊として、日本経済新聞出版社から2019年10月15日に刊行されたのが、おおたとしまさ氏による新刊『新・女子校という選択』です。
本作は2012年に出版され、多くの教育関係者や保護者から大きな反響を呼んだ名著を、時代背景に合わせて大幅にアップデートした決定版と言えるでしょう。SNS上でも「共学か女子校かで悩んでいたけれど、この本を読んで視界が開けた」といった声や、「伝統校の教育理念がここまで深く掘り下げられているのは貴重」という意見が数多く寄せられています。単なる進学実績の羅列ではない、女子校という環境が持つ独自の価値を改めて問い直す内容です。
本書の大きな特徴は、現役の教員たちはもちろん、社会で活躍する著名な卒業生たちの生の声を幅広く取り入れている点にあります。ジェンダーという言葉が一般的になる前から、女子校は「女の子だから」という制約を排し、あらゆる役割に挑戦できる場を提供してきました。多様な生き方が認められる今の時代だからこそ、特定の固定観念に縛られず、自己肯定感を育むことができる女子教育の意義は、かつてないほど高まっていると私は確信しています。
偏差値だけでは測れない「校風」の深掘りと教育理念の真実
受験ガイドブックなどのデータだけでは決して見えてこない、有名41校のリアルな校風や教育理念が詳しく紹介されている点も見逃せません。一口に女子校と言っても、お嬢様学校としての品格を重んじる学校から、自由闊達でクリエイティビティを刺激する学校まで、そのカラーは実に千差万別です。本書は、それぞれの学校がどのような未来を描いて生徒を送り出しているのか、その「魂」の部分にまで丁寧に踏み込み、分かりやすく解説しています。
ここで言う「校風」とは、いわばその学校が持つ独自の文化や空気感のことです。伝統が積み上げてきた無形の教育力が、多感な時期の少女たちにどのような影響を与えるのかを、著者は鋭い視点で分析しています。日経プレミアシリーズとして登場した本作は、全232ページという充実のボリュームながら、本体価格850円(税別)という手に取りやすい価格も魅力でしょう。中等教育の選択肢に悩むすべての方にとって、必読のバイブルとなるはずです。
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