台風被害の北陸新幹線を救う「E7系」の絆!上越新幹線向け新造車両が緊急投入される舞台裏

2019年10月12日に日本を襲った台風19号は、信州の地に甚大な傷跡を残しました。千曲川の堤防が決壊したことで、長野市の車両センターに停まっていた北陸新幹線の車両たちが浸水するという、鉄道史上類を見ない事態が発生したのです。全体の3分の1に及ぶ10編成もの車両が動けなくなり、私たちの生活の足である新幹線の運行は大幅な制限を余儀なくされました。

この未曾有の危機に対し、JR東日本は2019年10月29日、非常に頼もしい救済策を打ち出しました。なんと、本来は上越新幹線へ導入される予定だった最新型の「E7系」新造車両を、北陸新幹線のリカバリーのために急遽振り向けることを決定したのです。この柔軟な決断には、SNS上でも「上越の車両が助けに来てくれるなんて胸が熱くなる」「鉄道の連携プレーに感動した」といった、応援と安堵の声が数多く寄せられています。

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新造車両と予備列車のタッグで挑む臨時ダイヤ

北陸新幹線は2019年10月25日に全線での運転を再開したものの、車両不足の影響から、運行本数は普段の8割程度に留まっていました。そこでJR東日本は、2019年11月の臨時ダイヤに合わせて、上越新幹線用に製造されたばかりの新車や、両路線で共用している予備車両をフル活用する方針を固めたのです。これにより、土日を中心に合計110本の臨時列車を走らせることが可能となりました。

ここで注目したいのが「E7系」という車両です。これは、北陸新幹線の急勾配や電源周波数の切り替えに対応した高性能なモデルを指します。一方、上越新幹線で活躍してきた「E4系」は、オール2階建てが特徴の巨大な車両ですが、老朽化に伴い順次引退する計画が進んでいました。今回は、そのバトンタッチ役として待機していた「期待の新人」が、急遽ピンチヒッターとして北陸の路を駆けることになったわけです。

1日あたり最大9本の増便が実現することで、行楽シーズンやビジネスでの混雑緩和が期待できるでしょう。私個人としては、今回の迅速な車両配置の変更に、JR東日本の意地と使命感を感じずにはいられません。被害を受けた車両の廃車検討という悲しいニュースが流れる中で、新しい車両が希望を運ぶ姿は、被災地の復興に向けた大きな象徴になるのではないでしょうか。

今後は11月の臨時列車に留まらず、通常のダイヤにおいてもこれらの新造車両が継続して北陸新幹線で運用される見通しです。上越新幹線の利用者にとっては新型導入が少し待ち遠しくなるかもしれませんが、今は鉄道ネットワーク全体で支え合うべき時だと言えます。2019年11月以降、北陸の冬を支える力強い走りから目が離せそうにありません。

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