2019年10月27日、日本初の米ツアー開催となった「ZOZO CHAMPIONSHIP」は、歴史的な瞬間の目撃者になろうとする熱狂的なファンで埋め尽くされました。主役はやはり、ゴルフ界の生ける伝説タイガー・ウッズ選手です。彼は同年8月に左膝の手術を受けたばかりで、今大会が復帰戦という不安要素を抱えていました。しかし、ひとたびコースに立てばその勝負強さは健在で、多くのギャラリーを魅了しています。
この日は日没サスペンデッドの影響もあり、1日で29ホールを消化するという過酷な長丁場となりました。術後の体には厳しい条件ですが、ウッズ選手は高い集中力を維持しています。SNS上では「タイガーの歩く姿に感動する」「日本でこのプレーが見られるなんて夢のようだ」といった、驚きと称賛の声が相次いでいます。彼が狙うのは、サム・スニード氏が持つ歴代最多の通算82勝という、54年間破られていない大記録です。
ゴルフの神様が遺した聖域へ!スニード氏との不思議な縁
ウッズ選手が追いかけるサム・スニード氏は、1912年に生まれたゴルフ界の偉人です。実は日本とも縁が深く、1957年に霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催されたカナダカップに米国代表として来日しました。彼の華麗なスイングと圧倒的な飛距離は、当時の日本にゴルフブームを巻き起こすきっかけとなったのです。そんな「ゴルフの神様」の記録に、ここ日本で挑むという巡り合わせには運命的なものを感じずにはいられません。
ウッズ選手自身、わずか5歳の時にスニード氏と初めて出会い、その後も親交を深めてきました。年齢を超えた友情を築いた先達の背中に、いま43歳となった彼がようやく並ぼうとしています。第3ラウンドでは「パーオン率(規定打数以内でグリーンに乗せる確率)」で1位を記録するなど、ショットの精度は極めて高い状態です。追いすがる日本のエース、松山英樹選手を3打差で引き離し、首位を独走する姿はまさに「猛虎」の躍動そのものです。
過酷なコースセッティングの中、4番ホールではラフから強烈なスライスショットを放つなど、技術の粋を集めたプレーでファンを沸かせました。ミスが出てもすぐに次のホールでバーディーを取り返す「バウンスバック」を見せるあたり、精神面の充実ぶりも伺えます。決着は翌朝に持ち越されましたが、私は彼がこのまま日本の地で歴史を塗り替えると確信しています。世紀の瞬間を、私たちは固唾を飲んで見守るべきでしょう。
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