東京都が推進する臨海部開発のプロジェクトにおいて、未来を大きく左右する新たな動きが見えてきました。2019年10月21日、都の若手職員と外部の有識者で構成される官民連携チームが、ベイエリアの活性化に向けた「11Colors」と名付けられた革新的な提案書を提出したのです。全67ページに及ぶこの文書には、江東区青海エリアを舞台にした大胆な構想が記されており、関係者の間で大きな話題を呼んでいます。
特に注目を集めているのが、カジノを含む統合型リゾート、通称「IR」の整備計画です。IRとは、国際会議場や展示施設を指す「MICE(マイス)」に、ホテルやショッピングモール、カジノなどが一体となった複合施設のことです。MICEは「Meeting(会議)」「Incentive(研修)」「Convention(国際会議)」「Exhibition(展示会)」の頭文字を取った専門用語で、多くのビジネス客を呼び込む経済の起爆剤として期待されています。
今回の提案では、2020年07月に開業を控える「東京国際クルーズターミナル」に隣接する好立地を最大限に活用する方針が示されました。世界中から豪華客船が到着する玄関口に、日本ならではのエンターテインメント拠点を築くことで、唯一無二の観光体験を提供しようという狙いです。SNS上では「東京の景観が劇的に変わりそう」「経済効果に期待したい」といったポジティブな声がある一方で、治安への不安を口にする意見も見られ、議論が白熱しています。
私個人の視点としては、この青海エリアのIR構想は、単なるギャンブル施設の誘致ではなく、東京が「世界から選ばれる都市」であり続けるための試金石になると考えています。既存の観光資源に頼るだけでなく、新たな付加価値を創造する姿勢こそが、停滞しがちな国内経済に刺激を与えるのではないでしょうか。もちろん、懸念される課題への対策は不可欠ですが、若手職員たちが描く「ここにしかない」ベイエリアの実現には、大いに夢があると感じます。
ビジョン策定は2020年五輪後へ!じっくり練り上げる臨海部のグランドデザイン
東京都は今回受理した11の提言を、現在策定を進めている「東京ベイエリアビジョン(仮称)」の内容を深めるための貴重な資料として活用する方針です。これまで2019年内としていたビジョンの策定時期については、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会終了後まで、約1年ほど後ろ倒しにすることも併せて発表されました。これには、大会後のレガシーをどう活かすかを慎重に見極めたいという意図が見て取れます。
都の担当者は、寄せられた提言を参考にしながら、さらに具体的な検討を重ねていく姿勢を見せています。世界中の注目が東京に集まる2020年を分岐点として、その先にどのような景色を描くのか。青海を拠点とした新しい国際都市のあり方が、いよいよ本格的な議論のフェーズに入ったと言えるでしょう。これからの臨海部が、単なる埋立地から世界屈指の観光・ビジネス拠点へと進化を遂げるのか、その行方から目が離せません。
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