自動車メーカーのダイハツ工業が、香川県三豊市との間で福祉および介護分野における次世代移動サービス「MaaS(マース)」の連携協定を締結しました。2019年10月23日に発表されたこの取り組みは、最新のテクノロジーを駆使して地方自治体が抱える移動の課題を解決しようとする、非常に野心的なプロジェクトです。
今回の提携で鍵となる「MaaS」とは、「Mobility as a Service」の略称で、バスやタクシー、鉄道などのあらゆる移動手段を一つのサービスとして統合し、スマホ一つで予約から決済まで完結させる概念を指します。三豊市では、単なる移動手段の提供に留まらず、高齢者の生活を支えるための具体的なサービス検討が始まっています。
このプロジェクトの心臓部となるのが、あらゆるモノがインターネットに繋がる「IoT」と、高度な判断を行う「AI(人工知能)」の活用でしょう。これらを組み合わせることで、介護現場における送迎業務の効率化や、最適な運行ルートの算出が可能になります。業務負担が軽減されることで、より質の高いケアを高齢者に提供できる環境が整うと期待されています。
SNS上では「福祉に特化したMaaSは、車メーカーの強みを活かせる良い分野だ」「免許返納後の移動手段に悩む地方の高齢者にとって、こうした技術革新は光になる」といった、期待を寄せる声が数多く見受けられます。自動車を作る会社から、移動そのものをデザインする会社への変革を感じるという意見も多く、世間の注目度の高さが伺えるでしょう。
編集者としての個人的な見解ですが、このダイハツの挑戦は、今後の超高齢社会における地方都市の「生存戦略」のモデルケースになると確信しています。自動運転技術が完成するのを待つのではなく、今あるAIやIoTを介護現場に実装し、現場の負担を減らそうとする姿勢は、非常に現実的かつ誠実なアプローチではないでしょうか。
三豊市のような地方自治体が、大手自動車メーカーと手を取り合うことで、従来の公共交通機関ではカバーしきれなかった細かなニーズを拾い上げることが可能になります。2019年10月23日を境に、地域社会とテクノロジーが融合した新しい生活支援の形が、ここ香川県から全国へ波及していくことを願って止みません。
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