最近、歩いている時に周囲の人に追い越されることが増えたと感じることはありませんか。もし心当たりがあるならば、それは「ロコモティブシンドローム」、通称「ロコモ」のサインかもしれません。ロコモとは、筋肉や骨、関節といった「運動器」に障害が起こり、立つ、歩くといった移動機能が低下した状態を指す言葉です。
2019年12月11日現在の調査では、要介護が必要となる原因の約22%を転倒や骨折、関節疾患などの運動器トラブルが占めています。これは認知症や脳血管疾患を上回る数字であり、決して無視できない問題でしょう。SNS上でも「親の介護で痛感した」「自分も階段がつらい」といった、将来の動けなくなるリスクへの不安の声が広がっています。
働き盛りの40代・50代こそ要注意!忍び寄る運動器の衰え
ロコモは高齢者だけの問題と思われがちですが、専門家によれば実は40代から50代の働き盛りからすでに始まっているといいます。特にデスクワーク中心で、日常的に体を動かす機会が少ない方は注意が必要です。自覚症状がないまま進行し、気づいた時には自立した生活が危ぶまれる「ロコモ度2」という段階に達しているケースも珍しくありません。
自分が予備軍かどうかを知るためには、日本整形外科学会が提唱する「7つのロコチェック」が役立ちます。「片脚立ちで靴下が履けない」「横断歩道を青信号で渡りきれない」といった項目に一つでも当てはまるなら、黄色信号です。私は、自身の体の変化に敏感になることこそが、健康寿命を延ばすための第一歩であると確信しています。
毎日の「ロコトレ」で未来の自分をサポートしましょう
幸いなことに、加齢や運動不足による機能低下であれば、適切な運動で改善することが可能です。北里大学北里研究所病院などの専門外来でも推奨されているのが、通称「ロコトレ」と呼ばれる簡単なトレーニングです。バランス力を養う「片脚立ち」や、下半身の筋力を強化する「スクワット」を日々の習慣に取り入れることが推奨されています。
トレーニングで大切なのは、何よりも継続することでしょう。オフィスでの隙間時間に片脚立ちをしたり、仲間と一緒にウォーキングを楽しんだりと、自分なりの工夫で楽しみながら続けるのがコツです。早いうちから対策を講じて、いつまでも自分の足で自由に歩き続けられる体を手に入れましょう。私も、日々の積み重ねが10年後の自分を作ると信じて実践しています。
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